beacon

[Y☆voice_63]神村学園MF小谷健悟「もう一度またあの雰囲気の中で」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第63回は昨年度の全国高校選手権8強の神村学園高(鹿児島)のMF小谷健悟選手(3年)です。同大会では2年生ながら圧巻のドリブルテクニックでチームの勝利に貢献するなど、インパクト十分の活躍を見せた小谷選手。高校ラストシーズンへの目標とは?

―今年はプリンスリーグで大きく苦しみました。
「プリンスリーグでは本当にひどかった。九州新人大会を制して、どこかでいけるんじゃないかと思ってしまって、開幕後は自分でも理解できないほど崩れてしまった。昨年度の選手権が終わって、新チームになって練習試合でもぜんぜん駄目だったのに、九州新人を制することが出来て、気持ちのゆるみが出てしまったのかもしれないです」

―今の試合を見る限り、かなり立て直してきたと思います。
「プリンスリーグのときよりメンバーが大きく変わって1、2年生が多くなって、彼らが頑張ってくれるので、僕らも頑張らないといけないという気持ちになれたのが大きかったです。僕ら3年にはもう選手権しかないし、レギュラーも確保されない状況になったので、必死になったと思う。今は1・2年生は試合に出られない3年生のために、僕ら3年生は意地を見せたいという気持ちが、チームとしていい方向に動かしているのだと思います」

―3年生の意地というのは具体的に言うと何ですか?
「去年の3年生がとってくれた2つの優勝旗のうちの1本をインターハイ予選で返してしまったので、もう一本は絶対に返したくないんです」

―個人的には去年と比べて成長できた部分はありますか?
「去年ほどドリブルばかりで仕掛けるのではなく、チームのバランスを考えるようになりました。僕がボールをしっかりと収めて、周りを生かすプレーを心がけるようになりました」

―最後に決勝に向けて意気込みを。
「選手権は絶対に出たいです。もう一度またあの雰囲気の中でやりたいですから」(7日の鹿児島県大会決勝で勝利し、全国大会出場決定)

(取材・文 安藤隆人)
【特設】高校選手権2010
連載:
「Youth star voice」
[高校サッカー]

TOP