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清水が3連勝で5位浮上、ACL圏内まで勝ち点2差に詰め寄る

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[11.23 J1第32節 清水2-1広島 アウスタ]

 6位清水エスパルスが7位サンフレッチェ広島に2-1で競り勝ち、3連勝を飾った。この日はACL出場権を争う鹿島と川崎Fが敗戦。勝ち点を54に伸ばした清水は川崎Fを抜いて5位に浮上し、ACL圏内の3位鹿島との勝ち点差を2に縮めた。

 天皇杯を含め14日間で5試合をこなす過密日程の4戦目。連戦前は2連敗と苦しんでいたが、14日の湘南戦(5-0)から17日の天皇杯4回戦・横浜FM戦(3-0)、20日の仙台戦(3-1)と公式戦3連勝を飾り、勢いに乗った。

 この日はMF小野伸二を出場停止で欠き、FWヨンセンがベンチスタートになるなどメンバーを入れ替えたが、その影響も感じさせなかった。

 先制点を決めたのは、この試合がJ1通算150試合目の出場となったMF兵働昭弘。前半15分、左サイドからゴールライン際まで仕掛けたFW大前元紀の折り返しを左足でゴール左に蹴り込み、幸先良くリードを奪った。

 さらに前半39分、MF藤本淳吾の左CKにDF岩下敬輔が頭で合わせて追加点。GK西川周作が飛び出したところを見逃さず、ファーサイドからしっかりと頭で押し込んだ。

 後半36分に広島のFW李忠成に1点を返されたが、清水も途中出場のヨンセンを中心とした攻撃で迎え撃ち、そのまま2-1で難なく逃げ切った。

 今季限りで退団する長谷川健太監督は試合後のインタビューで「タイトなスケジュールの中で頑張ってくれている。ここから残り試合、どこのチームが踏ん張り切ることができるかだと思う」と強調していた。

 準々決勝進出を果たした天皇杯を含め、ACL出場権獲得を目指す残り試合。6年間チームを指揮した長谷川監督の花道を飾るためにも、リーグ3位以内、天皇杯制覇に向けて、この勢いのまま突き進む。

(文 片岡涼)

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