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広島は2年連続ACLの可能性が消滅も、李が10戦10発

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[11.23 J1第32節 清水2-1広島 アウスタ]

 2年連続ACL出場の可能性が消滅した。サンフレッチェ広島は清水に1-2で敗れ、5位以下が確定。3位鹿島との勝ち点差は8となり、残り2試合での逆転は不可能になった。

 昨季はACL圏内となる3位に一歩届かず4位でシーズンを終えたが、3位のG大阪が天皇杯で優勝したため、繰り上がりで初のACL出場権を獲得。今季もその再現を狙いたかったが、この日の敗戦で4位C大阪との勝ち点差も7に開き、その可能性も断たれた。

 それでも、ひとり気を吐いたのがFW李忠成だ。2点ビハインドで迎えた後半36分、MF山岸智の右クロスに頭で合わせ、2戦連続ゴールで意地の1点を返した。

 これで最近10試合で計10得点。FW佐藤寿人の負傷離脱に伴い、今季初先発のチャンスをつかんだ9月18日の神戸戦(1-1)でゴールを決めると、先発に定着。神戸戦から5戦連発を達成するなどゴールを量産し、佐藤の復帰後も先発を譲らなかった。この日は11試合ぶりの先発となった佐藤と同時先発。その中で再び結果を残し、今季通算10点目はチーム内得点王の佐藤に並ぶ一発にもなった。

 2得点を挙げた前節の新潟戦(4-0)は日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督も視察していた。来年1月にカタールで開催されるアジア杯メンバーにリストアップされているとの報道もあり、その好調ぶりはもはやクラブにとどまりそうにない勢いだ。

 チームはナビスコ杯決勝で敗れ、天皇杯も敗退。リーグ戦5位以下も確定し、目標がなくなりつつある状況だが、李は残り2試合もゴールを狙い、チームの順位をひとつでも上げる勝利とともに、自らの代表入りもアピールしていく。

(文 片岡涼)

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