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C大阪が川崎Fとの直接対決制し、ACL圏内まで勝ち点1差に肉薄

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[11.23 J1第32節 川崎F1-2C大阪 等々力]

 4位セレッソ大阪と5位川崎フロンターレのACL出場権争い直接対決はC大阪が2-1で制した。勝ち点を55に伸ばしたC大阪は4位を守り、この日敗れた3位鹿島との勝ち点差を1に縮めた。

 レヴィー・クルピ監督の采配がずばり的中した。0-0で折り返した後半開始からMFアマラウに代えてFW小松塁を投入。「攻撃のオプションを増やそう」とピッチに送り出された187cmの長身FWは投入直後から前線でチャンスを演出する。

 そして後半12分、オーバーラップしてきたDF酒本憲幸の右クロスにニアサイドへ飛び込むと、打点の高いヘディングシュート。「いいクロスが来たので。練習からずっとやっている形で決められて良かった」と振り返るゴールで先制点を決めた。

 さらに後半24分にもFWアドリアーノが鮮やかな個人技で追加点を奪った。自陣内でボールを奪い、必死に追ってきたMFヴィトール・ジュニオールを振り切ると、さらにチェックに来たDFもキックフェイントでかわす。約50mを独走し、最後は左足でゴールを破った。

 後半35分、バイタルエリアで自由にショートパスをつながれ、最後はヴィトール・ジュニールにゴールを許し、1点を返されたが、そのまま2-1で逃げ切り勝ち。大一番を制し、初のACL出場権獲得へ大きな勝ち点3を手にした。

 この勝利で3位鹿島に勝ち点1差と肉薄した。次節の相手は、すでに降格の決まっている湘南。鹿島が取りこぼすことを願いながら、目の前の試合でしっかりと勝ち点3を狙いたい。

 一方、敗れた川崎Fは、清水にも抜かれ、6位に後退した。3位鹿島との勝ち点差は4のままだが、残りは2試合。天皇杯もすでに敗退しており、何としてもリーグ戦で3位以内に入りたいところだが、3年連続のACL出場権獲得は厳しい状況になってきた。

(文 片岡涼)

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