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名古屋初Vの立役者が前田と並び得点王獲得!

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[12.4 J1第34節 名古屋2-1広島 豊田ス]

 名古屋グランパスFWケネディが広島戦で今季通算17点目を挙げ、磐田FW前田遼一とともに得点王に輝いた。

 10月30日のC大阪戦で決めた決勝ゴールを最後に1ヵ月ゴールのなかったケネディ。だが得点王をかけた最終戦で“らしい”ゴールを決め、個人タイトルを手にした。名古屋は前半22分、FW小川佳純が右クロス。これを194cmの超大型FWが長身を生かして頭で撃ちぬく。今季17得点目のゴールは相手DFよりも頭一つ抜き出た、圧巻の高さから生まれた。
 
 昨年7月に名古屋へ加入し、15試合に出場して6ゴールを挙げていた現役オーストラリア代表はリーグ初戦からフル参戦となった今季、開幕戦のG大阪戦(2-1)を皮切りにゴールを量産。通算31試合に出場し17得点を決めるなど、優勝の立役者となった。

 リーグ戦に加えてオーストラリア代表でもW杯南アフリカ大会に出場。フル稼動したエースFWの体はぼろぼろだ。腰椎椎間板障害の検査と治療のため、8日にはオーストラリアに帰国する予定となっている。満身創痍の状態でもゴールを決めてチームを勝利に導いてきた、その代償だ。

 それでもケネディは、試合後のインタビューで得点王になったことを聞かされると「私一人のゴールではなくチーム全員のゴール。みんなのおかげで得点王になれたので感謝したい」とチームメイトに感謝。Jを代表する実力を備えながら、常に謙虚さも忘れないエースの存在は名古屋の初Vに欠かせなかった。

(文 片岡涼)

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