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[C☆voice_35]明治大DF丸山祐市「アジア大会はやっぱり出たかった気持ちがある」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第35回は明治大学のDF丸山祐市選手(3年=國學院久我山高)です。今季は明治大の関東大学リーグ優勝にCBとして大きく貢献。さらにはA代表の練習に急遽呼ばれて紅白戦の相手を務め、アジア競技大会に臨んだU-21日本代表にも招集されました。しかし、同代表招集直前の関東大学リーグ戦で、競り合い後に競技場の壁に激突し頭を負傷。重度の脳震盪と診断され、やむを得ず同代表を辞退しました。今までは代表といっても関東大学選抜止まりだった丸山選手からすれば、まさに激動の1年。既にアルビレックス新潟から正式なオファーが届き、横浜F・マリノスの練習にも幾度も参加するなど、その実力はJクラブからも注目の的となっています。今回は12日から台湾遠征を行う全日本大学選抜にも選出され、18日に開幕するインカレでは2連覇を目指す丸山選手に、激動の1年を振り返ってもらうのと同時に、今後の目標について話して頂きました。

―辞退したU-21代表がアジア競技大会で優勝したが?
「行ったら行ったで優勝して、自分も嬉しかったと思います。だけど、西が丘での練習で見ていた感じでみんな上手かったですし。行っても自分は出れてなかったと思います。アジア大会は決勝だけ見たんですが、優勝は嬉しかったですけど、やっぱり見ていて出たかった気持ちがありますね」

―頭の打撲は治りましたか?
「大丈夫です。11月21日の1週間前くらいから練習を始めて復帰しました。その週の水曜とかには試合に復帰して。でも体が……ケガしていた間に走らなすぎたのでヤバいです」

―10月にはA代表合宿に急遽呼ばれ、同代表の紅白戦に出ましたよね。
「あれは……(笑)初めはちょっと緊張して、さらに雨もかなり降っていて、下がスリッピーで怖かったんですよね。さらに周りが中村憲剛さんとか中盤が上手いんですよ。とにかくポゼッションをやりまくるので、最初は自分の特徴を出そうと思って、蹴っていたら怒られるというかKY(空気が読めない)みたいな雰囲気が流れちゃっていて(笑)その後、ビルドアップのところとか、ちょっとは長所は出せました。初めは緊張してましたけど、その後はまぁまぁだったと思います」

―初の代表がA代表だったわけですが印象は?
「20人超の選手がいたんですけど、仲良くというわけではないですけど、皆さんに気を使っていただきました。権ちゃん(権田修一)が一応知り合いだったので、そこを起点に。あとは槙野さんがムードメーカー的なので話したり。それと阿部さんとかも話しかけてくれました」

―いきなりのA代表参加に驚いたのでは?
「驚きましたね。しかも、その前の日にマリノスの練習参加をしていて。最終日に捻挫をして、途中で練習参加を辞めたんですけど、監督がもしも行けるなら明日の代表練習に行くようにって言ってたので、参加しました。45分だけだったし。足首もギリギリの状態でしたが、アドレナリンを出して気合で頑張りました」

―A代表の練習に呼ばれ、アジア競技大会のU-21代表に呼ばれたところで頭を負傷というまさかの事態でした。
「びっくりするくらいに、ポンポンポンって上手いこといっていたので。いつか変なことは起きるだろうと思っていたら、こうなったので。気を抜いていたわけではないんですけど」

―競り合いでの着地後に競技場の壁にぶつかるとは……。
「本当に!!幼稚園のときに鉄棒に頭ぶつけて以来ですよ。頭ぶつけるなんて(笑)まさかすぎました」

―やっと完治して思い切りプレーが出来ますが。全日本大学選抜へ向けては?
「アジア大会に行けなかったですが、レベル的には見劣らないと思うので、まずは全日本の選抜で頑張りたいです」

―インカレへ向けて。
「2連覇もかかっているので。しかも自分は前回優勝したときに出ていなかったので。国立のピッチには立ったけど試合では立っていないので。まだスタメンがどうなるかはわからないですけど、層が厚いから外されちゃう可能性もあるので、とにかく頑張ります」

(取材・文 片岡涼)
連載:「College star voice」

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