[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京大可児1-2立正大淞南 フクアリ]

　攻撃力に定評がある立正大淞南(島根)にあっても、スピーディかつパワフルなドリブルは際立っている。MF加藤大樹(3年、奈良県出身)。169㎝と小柄だが、フィジカルコンタクトにも強い。フリーランニングで他の選手を活かしたり、スピードに乗った状況で
パスを受けるセンスも兼ね備えている。

　帝京大可児戦では右から内に走り込んでクロスに合わせて先制点、試合終了間際には左サイドで絶妙なタイミングでパスを受けて決勝点を決めた。共に利き足の左足で――。

　決定的チャンスを外したこともあったので、2点目を決めた喜びは格別だったのかもしれない。

「うちには絶対的なエースがいないと言われていたので、この大会で、絶対的エースになりたいです」(加藤)

試合後、表情には自信がみなぎっていた。

(写真・文　木次成夫)

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【特設】高校選手権2010