beacon

[選手権]久御山の空手家GK絹傘、今度はPK2本セーブ!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.8 全国高校選手権準決勝 流通経済大柏2-2(PK2-3)久御山 国立]

 久御山(京都)の空手家GK絹傘新(3年)がまた大仕事をしてのけた。流通経済大柏(千葉)戦は準々決勝の関西大一(大阪)戦に続きPK戦へ突入。その一人目、名古屋加入内定のMF吉田眞紀人(3年)の左足シュートを左へ跳んでいきなりストップする。
 勝利目前の後半43分に喫した同点ゴールは、笑顔を欠かさないチームにとっても少なからずショックがあった。だが流経大柏へ傾いていた流れを一発で食い止めるビッグセーブ。中学時代に空手の全国大会で3位になった実績を持つ守護神は「負ける気はしなかった」と言い放った。

 関大一との準々決勝では鹿島加入内定のGK梅鉢貴秀(3年)のPKを止めている絹傘。再びJ内定の実力者に天を仰がせた。そして2-2の4人目、後半43分に同点ゴールを献上しているMF進藤誠司(3年)の右足シュートをリベンジとばかりに左へ跳んでブロック。2戦連続のPK戦ヒーローとなった。

 空手で身につけた精神力の強さと反射神経を生かし、勝利を自らへ引き寄せている絹傘「これだけの歓声があってやるしかなかった。自信をもって止めることができた」と絹傘。3試合連続PK戦決着もあり得る決勝へ向けては「硬くならずいつもどおりにやりたい」と力を込めた。

[写真]PKを止める久御山GK絹傘(写真協力 『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

TOP