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[選手権]攻守に大車輪の活躍!滝川二MF香川をセルジオ氏も絶賛

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[1.10 全国高校選手権決勝 久御山3-5滝川二 国立]

 試合後、サッカー解説者のセルジオ越後氏は「決勝のマン・オブ・ザ・マッチは滝二の香川。攻撃のときも守備のときも常に映像の中に映っていた。あれだけ動く選手はいない。そしてテクニックもある」と絶賛していたが、この日中盤で大車輪の動きを見せていたのが、滝川二のMF香川勇気(3年)だった。
 
 序盤、チームは相手のキープ力の高さの前にボールを奪うことができず押し込まれた。だが、「相手の攻守の切り替えが遅いのは分かっていた」と説明した香川ら滝川二は、攻守の切り替えの速さで相手を上回ると中盤で相手の攻撃を食い止め、ボールを奪うと素早いサイド攻撃で久御山を押し込んだ。

 香川は守備だけでなく、攻撃面でも躍動。その高精度な左足で攻撃を加速させると、3-1と詰め寄られた直後の後半19分には右サイドからの絶妙なスルーパスでFW浜口孝太主将(3年)のゴールをアシストした。

 2トップに注目の集まるチームの中では決して目立つ方ではない。ただその抜群の運動量と技術は、大会関係者からも評価され大会優秀選手に選出された。鹿島入り内定の高校ナンバー1MF柴崎岳(3年)擁する前回準V校の青森山田(青森)を撃破した直後、「華やかな世界の裏の地味なところで守備、運動量を評価してもらえるように頑張る」と宣言していたMFは、決勝の大活躍で改めて自身の評価を上昇させた。

[写真]滝川二MF香川(写真協力 『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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