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決勝PK獲得の岡崎、微妙な判定に「ほぼ取らないと思う」

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[1.13 アジア杯B組 日本2-1シリア カタールSC]

 思わず本音が漏れた。疑惑のPKで同点に追い付かれた直後の後半36分、FW岡崎慎司(清水)がPA内で後方から倒され、PKを獲得した。

 「レフェリーの判定には納得いかないけど、自分のPKも、取るレフェリーもいれば、取らないレフェリーもいると思う。というか、ほぼ取らないと思う」。これもまた微妙な判定で得たPKをMF本田圭佑が決め、決勝点となった。

 MF遠藤保仁のロングフィードに反応し、ゴール前に抜け出してPKを獲得した。「裏に抜けたプレーからだったし、そこはよかった」と納得しながらも「最初はターンしてシュートのイメージだった。そのイメージ通りにいかなくて、最初は(倒れないように)耐えたけど、こけたらファウルになった。ファウルではなかったかもしれないけど、相手のこともあったし、取ってくれたのかもしれない」と打ち明けた。

 1-0の後半20分、2点目を奪うべく投入された。ところが「追加点を取って逃げ切りたかったけど、さすがにあの展開は読めなかった」。後半27分、オフサイドに見えたシーンでGK川島永嗣がFWマルキを倒したとして一発退場となり、さらにPKを与え、試合を振り出しに戻された。

 10人で勝ち越しゴールを狙うしかなくなった日本は本田圭を1トップに置き、岡崎とMF松井大輔がシャドー気味に位置する4-2-2-1にシフト。「サイドだったけど、(本田)圭佑がヘディングで勝っていたので、そのこぼれを狙った。10人になったし、サイドというよりは自由にやらせてもらった」。本田圭と近い距離を保ち、積極的に裏のスペースを狙った。後半34分にはワンツーで本田の決定的なシュートを演出。その2分後に自ら決勝PKを獲得した。

 「チームの雰囲気は初戦より良かった。勝ちながらいいサッカーを目指して、監督のやりたいサッカーをピッチで表現して、チームの一体感を高めていきたい」。スーパーサブとしての役割をまっとうし、ザックジャパンに価値ある勝ち点3をもたらした。

[写真]日本代表FW岡崎

(取材・文 西山紘平)

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