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日本vsシリア 試合後の監督会見要旨

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[1.13 アジア杯B組 日本2-1シリア カタールSC]

 日本代表は13日、グループリーグ第2戦でシリア代表と対戦。前半35分、MF長谷部誠(ボルフスブルク)のゴールで先制すると、微妙な判定でPKを与え、後半31分に追い付かれたが、後半37分にMF本田圭佑(CSKAモスクワ)のPKで勝ち越し、2-1で競り勝った。
以下、試合後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「プレー面ではそれほどタフなゲームではなかった。前半は決定的な場面が多く、そこで試合を決定付けないといけない。日本が一方的に攻めた展開で、ヨルダン戦から修正して良くなった」

―レフェリーの判定については?
「日本のバックパスだからオフサイドではないという説明だった。映像を見てから対処したい。ただ、選手は10人で11人のような戦いを見せてくれた。頼もしく感じた。チームの出来には満足している。シリアは初戦で勝ち点3を取り、勢いに乗っていた。ブロックをつくってくる相手に対しバイタルエリアでパスをつなぐこともできたし、攻撃のバリエーションが増えた。親善試合もなく、フィジカルコンディションに不安があったが、徐々に良くなっている」

―2列目の3人のプレーについては?
「システムは4-2-3-1で変えていないが、システムの使い方は相手によって対応する。シリアはヨルダンと同じようにカウンター主体のチームだが、ヨルダンと違って、4バックが中央に絞りがちなので、ワイドで起点をつくる狙いだった。本田には(アンカーの)5番を抑えてくれと指示していた」

―次のサウジアラビア戦に向けては?
「失うものがないチームとやる試合では何が起こるか分からない。プレッシャーなく日本に向かってくるだろうし、勝ち点0で自分たちの国に戻りたくないだろう。優勝候補だったチーム。リスペクトして臨みたい。準備は遅れていたが、この大会をチームの成長のために有効利用したい」

―PKを与えた場面はオフサイドだと思ったか?
「副審が旗を上げているのは私も確認した。主審は日本のバックパスだったと言っているが、我々はそれはないと思っている。副審が旗を上げたのに、主審はPKと判断した」

―これが公式戦初勝利となったが?
「集中していて気付かなかった。頭の中にはサウジアラビア戦のことしかなかった。結果と内容には満足している。この内容なら、勝利は当然だと思う。前に進み、できるだけ多くの試合をして成長の舞台にしたい」

(以下、ミックスゾーンでのコメント)
「ヨルダン戦に引き分け、今日は大切な試合だった。フィジカルコンディション、プレースピードを上げようとしてきたが、それをこの試合で出せたと思う。前回の試合から準備期間が少ない中ではよかったと思う。相手は日本が先制するまでは引いて守っていたが、それは予想していた通りだった。シリアはフィジカルを持ってコンパクトに保ってこようとしたが、今日のように日本がしっかりやれば、右にも左にも真ん中にもスペースをつくれる。ヨルダン戦と比べてボールのスピードもひとつひとつのプレースピードも上がった。課題、反省点を挙げるとすれば2つある。1つはレフェリーがああいった形で試合をゼロから始めてしまったこと。もう1つはあれだけチャンスをつくっていたのだから、審判云々ではなく、日本が早めに試合を決めなければいけなかった」

[写真]日本代表ザッケローニ監督

(取材・文 西山紘平)

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