大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第36回は流通経済大のDF山村和也選手(3年=国見高)です。昨年11月に行われたアジア競技大会には、U-22日本代表の一員として出場。主将として優勝に大きく貢献。今月4日からは再び同代表の一員として、中東遠征に臨みます。さらに今季は大学生として迎える最後の年。リーグ戦、総理大臣杯、インカレに加え、8月には全日本大学選抜として戦うユニバーシアードと、多くの大会が控えています。そんな山村選手の新シーズンに懸ける想い、目標とは?

―新チームが始動して2週間が経ちました。今の段階での手応えは?
「まだチームが(トップやBなどに)分かれていないので、わからないですけど、去年JFLにいた選手がトップに入ってきたりすると思います。去年はJFLでもトップでも結果が残せなかったので、今年は1試合目から気合を入れてやっていきたいです」

―代表での遠征が多く、チームにいる時期は少なくなりますが。
「今年は2月から結構チームにいられないので、いられるときは、しっかりコミュニケーションを取っていきたいですね」

―ボランチとCBとどちらでの出場になりそうですか?
「多分ボランチは、やらないと思います。今年は中盤の選手がすごく多いので。自分としてはどちらでもいいですけど、しっかりチームを支えられるポジションで、ボランチでやってもCBでやっても、やることは変わらずに、しっかりやっていきたいです」

―今季、他のチームで気になる選手は?
「誰ですかね～。やっぱり、河井さん(慶應義塾大・河井陽介)ですかね(笑)あいつは、とりあえず会ったらいじってくるんですよ」

―この前は『A代表気取り』といじられてましたね。
「そうなんですよね。こっちも、もちろん言いますけど(笑)オレも『ちっちゃいオジサン』とかいじるんで(笑)仲は良いですよ!」

―河井選手のいる慶應義塾大との試合もリーグ戦ではありますが、今季の大学での目標は?
「3冠(リーグ戦・総理大臣杯・インカレ)ですね。それとユニバシアード優勝を含めての4冠です!」

―デンソーチャレンジも出場するとしたら……。
「そうなったら5冠を狙っていきます。出だしで優勝して、今年のいいスタートを切れればと思ってます」

―ところで、アジア杯は優勝しましたが、見ていましたか?
「上手いなぁと思って見ていました。ポゼッションもそうですし、縦パスがキレイに入って、全体的にリズムがいいなあと思って見ていました」

―あのメンバーと一緒にサポートメンバーとして南アフリカに行っていたわけですが。
「あの中でやれていたことがあったし、全然できなかったこととかもあって、サポートメンバーで行ったので元々レベルは違ったんですけど。今回見ていて、また一段と勉強になりました」

―代表の選手と連絡を取ったりは?
「岩政さん(鹿島)がちょこちょこ連絡してくれたりするんですけど、自分からはちょっと連絡できないので(笑)自分からは連絡できてないですね」

―A代表は目標として意識してますか?
「今はまだオリンピックの方を頑張ろうかなと思っているので、あまり意識はしていないです」

―その五輪代表候補の中東遠征が2月4日から始まります。
「この間アジアで優勝できたのも、みんなが頑張ってやっていった結果なので、それを継続していきたいです。それとアジア大会で出来なかったこと、自分の課題を、もう一度チャレンジしていきたいなと思います」

―若い選手が多く入ってきましたが?
「宇佐美と指宿は1回、代表で一緒にやったことがあるんですけど、小野はテレビで見てるだけですね。でも、みんなJで活躍している選手ばかりなので、見習うところは見習って、頑張っていきたいと思います。一応、年上なので(笑)引っ張っていけたらいいなとは思ってて」

―前回はキャプテンを務めていました。
「今回はまだキャプテンになるかはわからないですけど、仲が良いというか、練習とかは厳しく、普通のときはコミュニケーションを取れるようなチームでいたいなと思います。ある程度、誰が入ってきても変わらないようなチームの雰囲気でいたいです」

―改めて最後に今季、個人としての目標は?
「やっぱり大学で3冠を取りたいです。優勝して、まずはチームで結果を残して。そして代表など色々なところで見てもらえたらなと思います。頑張ります」

[写真]山村選手(左)と主将の増田選手

(取材・文　片岡涼)

---

連載:「College star voice」