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赤パンツ効果!? 川崎F・登里がリーグ戦初スタメンでゴール!

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[3.5 J1第1節 川崎F2-0山形 等々力]

 川崎フロンターレのMF登里享平が山形との開幕戦でリーグ戦初先発を果たしたうえ、ゴールまで決める活躍を見せた。1-0の前半38分、MF中村憲剛のパスに快足を活かして走り抜けて左足を一閃。貴重なチーム2点目を決めて勝利に大きく貢献した。

「リーグ戦の先発自体が初めてで、気合が入っていました。結果を出してチームに貢献したい思いがあって、それができたのでうれしいです。憲剛さんから良い形で来たので、思い切って蹴り込みました」

 この日は右MFでリーグ戦初先発を果たした。左MFの中村憲剛とともに中盤の攻撃を司った。憲剛とのコンビを活かそうと心かげた。「中のスペースが開いていたので、怖がらずにいこうと思った。でも、中に入りすぎたかも」と苦笑いを浮かべたが、気負いすることなく、持ち味のドリブルを活かして積極的にプレー。これが功を奏し、ゴールという最高の結果を残した。MFには、この日は怪我明けのため途中出場となった元日本代表MF山瀬功治や田坂祐介がおり競争が激しいが、生き残りに向けてアピールに成功した。

 好結果を生んだ理由の一つに、赤パンツ効果があったようだ。この日は、父の祐次さんからプレゼントされた「オグラン」のボクサーズパンツを履いてプレーした。色は何と赤。「新しい赤いパンツを履いてやりました! 前夜から履いて寝てました。なんで赤? 赤は勝負の色だと思ったので。やっぱり効果がありましたね」と笑顔を見せたが、登里には“パンツ・ジンクス”がある。入団1年目の2009年、ベンチ入りを果たした際、チームカラーに近い水色のパンツを履いて臨んだところ「チームが連勝した」という。以来、節目のときにパンツでゲンをかついでプレーしている。

「ロンドンは強く意識しています。(2月の)中東遠征はチーム(川崎F)でも自分だけ外れた。他の選手に頑張ってほしいという思いと、悔しいという気持ちがあった。自分のプレーをして、コンスタントに結果を出せれば。代表復帰のためにも、まずはチームで活躍することが大事」

 ロンドン五輪世代の登里は、昨年のアジア競技大会ではU-21代表には選出されて金メダル獲得に貢献したが、2月の中東遠征からはメンバー落ちした。そんな悔しさをキャンプでぶつけて見事、開幕スタメンを勝ち取ったわけだが、もちろん、これに満足しない。「フロンターレは選手層が厚いので、ここでコンスタントに結果を残してチャンスを生かしたい」。チームで活躍しU-22代表復帰へ-。若きアタッカーの挑戦が始まった。

[写真]開幕戦ゴールの登里

(取材・文 近藤安弘)

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