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[CL]メッシ2発、バルサが2戦合計4-3で準々決勝進出

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 欧州CLは8日、決勝トーナメント1回戦第2戦のバルセロナ(スペイン)対アーセナル(イングランド)戦が行われ、ホームのバルセロナが3-1の勝利を収めた。この結果、2戦合計4-3でバルセロナが逆転での準々決勝進出を果たしている。

 バルセロナはDFジェラール・ピケが出場停止、DFカルレス・プジョルも負傷とレギュラーCB二人を欠く苦しい布陣。本職が左SBのエリック・アビダルと、本来はボランチのセルヒオ・ブスケツの急造CBで試合の臨むこととなった。

 一方のアーセナルはMFセオ・ウォルコットは負傷で欠場したが、同じく離脱していたFWロビン・ファン・ペルシーが大一番で復帰。この試合では先発でワントップに入った。メンバー表

 試合は前半16分、アウェーのアーセナルにアクシデントが襲う。GKウォイチエフ・シュチェスニがバルセロナSBダニエウ・アウベスの直接FKをセーブした際に指先を負傷。序盤にGKマヌエル・アルムニアへの交代を余儀なくされた。

 そんな中、前半ロスタイムに先制点がバルセロナに生まれる。自陣PA手前付近でアーセナルMFセスク・ファブレガスが軽率なヒールパスをすると、ボールを奪ったMFアンドレス・イニエスタがゴール前に絶妙なスルーパスを通す。抜け出したFWリオネル・メッシがボールを浮かしてGKアルムニアをかわし、左足で無人のゴールへボレーを叩き込んだ。

 2戦合計2-2、アウェーゴールで逆転されたアーセナルだが、攻撃の糸口を見つけられずに苦戦が続く。しかし、意外な形から同点ゴールが生まれた。後半18分、MFサミル・ナスリがCKからゴール前にクロスを上げると、これをブスケツが痛恨のオウンゴール。アーセナルはシュート0本ながら、幸運な得点で2戦合計3-2と逆転した。

 しかし、得点から3分後にアーセナルの勢いが削がれる出来事が起こる。オフサイドの笛が鳴ったにも関わらず、ファン・ペルシーがプレーを続行。シュートを放つと主審のマッシモ・ブッサカがイエローカードを提示し、この日2度目の警告でファン・ペルシーが退場となってしまった。同選手は観衆の声援で笛が聞こえなかったと激しく主張するも、判定が覆ることはなかった。

 数的優位に立ったバルセロナは圧倒的なボールポゼッションでアーセナル・ゴールを攻め立てる。そして後半24分、PA手前でイニエスタ、FWダビド・ビジャと繋ぎ、最後はMFシャビ・エルナンデスがネットを揺らして勝ち越し。2戦合計3-3の振り出しに戻した。

 さらにゴール直後、PA内でバルセロナFWペドロ・ロドリゲスがアーセナルCBローラン・コシールニーに倒されてPKを獲得。これをメッシが難なく決めて、バルセロナが瞬く間に2戦合計4-3とリードを奪った。

 1点取ればアウェーゴールで逆転できるアーセナルだが、数的不利のうえにバルセロナのポゼッション・サッカーの前に活路を見出せず。結局、シュートを1本も放てないまま試合が終了。バルセロナが68%と圧倒的なボール支配率を見せてアーセナルを圧倒した。

 これでバルセロナは4季連続の準々決勝進出。一方のアーセナルは4大会ぶりに8強を逃すこととなった。

[写真]勝利を収めたバルセロナ

(文 宝田雅樹)

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