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[Y☆voice84]日本高校選抜DF金大貴(静岡学園)「自分が頼られる存在に」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第84回(11年日本高校選抜編第18回)はDF金大貴選手(静岡学園高)です。
 全日本ユース選手権で高校チーム勢最高の4強へ進出するなど、全国舞台でその強さを見せつけた静岡学園。全国制覇こそすることはできませんでしたが、金選手は対人の強さなどプレー面だけではなく、内面からチームを変えていチームを全国上位へ導いた立て役者でした。個人としても評価されて高校選抜入りした金選手は選手権や高校3年間についてどのように感じているのか?(取材日:3月5日)

―高校3年間を振り返って
「(評価はされたけれど)何だかんだ勝てなかったですねぇ。インターハイとか選手権とか高円宮とか見ていると、セットプレーとか流れの中でのゴールとか、滝二とか上にいくチームに比べると、自分たちの決定力は足りなかったかなと。それは今回の合宿でも改めて気づきましたし、選手権終わって試合を見ててもそれは感じた。前を責める訳ではないですけれど、上行くチームはそこらへんで前が取ってくれるから後ろも守りがいがある、というように互いが力を発揮しているということを感じましたね」

―静学が精神面、日常生活から変わった一年でした
「1、2年の時は先輩とか見ててもいいところがある一方で、(日常生活とか)悪いところも見えてて。それが試合に出たりしているのを下から見てても感じていたんで、そういうのをなくしたかった。自分たちからなくしていこうということで、3年のはじめから意識改革をはじめて、それが上手くいったからインターハイに初めて出れましたし、高円宮も選手権でもあそこまで行けたと思う。それはよかったと本当に思います」

―自分自身の全国でのプレーについては?
「自分としては試合出てても、結構頼りなかった。周りがいたから自分が生きたと思う。自分が頼られるようなプレーをして、頼られる存在になれればなと思います」

―でも評価されて高校選抜にも入った
「テレビで優秀選手になっているのを知ったんですけど、『何で~!』と思ったくらい。嬉しかったですけれど『ウッソー!』と。評価してくれる人がいる事はうれしいですけど、ここで満足せずにもっと向上心持ってやっていきたい」

―4月からは京都産業大でのプレーとなります
「2部なんで、自分が引き上げる力になれればと思いますし、久御山の坂本とかも京産大だし、話を聞くと、いろいろなところから選手が来ると聞いている。自分たちの代はチームの底上げというか、力になれるように(メンバーに)食い込んでいきたいと思っています。自分は失点しないとか、守備の面で意識を高めていける存在になれればいいい」

―高校選抜の欧州メンバーに入れば、海外遠征が待っている
「まだ自分としては海外の人とやったこともないし、海外に行ったこともない。行ってサッカーしたことがない。サッカー人生としてプラスになる。どうにかして食い込んで大学とかにつなげていきたい。(将来)最終的には指導者とかそういう道に行きたい。プロというのは難しいですけれど。いい指導者になれればなと思ってます」

(取材・文 吉田太郎)
連載:
「Youth star voice」

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