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[CL]アウェーで5発大勝!シャルケがインテルを粉砕、日本人対決も実現

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[4.5 欧州CL準々決勝第1戦 インテル2-5シャルケ04]

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は5日、準々決勝第1戦を行い、DF長友佑都の所属する前回王者・インテル(イタリア)はホームでDF内田篤人擁するシャルケ04(ドイツ)と対戦し、激しい点の取り合いの末、アウェーのシャルケが5-2で逆転勝ちした。第2戦は13日にシャルケのホームで行われる。

 長友がベンチスタートとなったインテルはFWディエゴ・ミリートが負傷明け後、初先発。一方のシャルケは内田が右SBで先発のピッチに立った(先発メンバーはコチラ)。

 注目の一戦はスーパーゴールで幕を開けた。試合開始25秒、インテルはMFカンビアッソが前線にロングフィードを送ると、GKノイアーがPA外に飛び出し、ヘディングでクリア。これをハーフウェーラインを少し越えた位置からMFスタンコビッチが右足ダイレクトボレーで叩く。約50mのロングシュートが無人のゴールに吸い込まれ、インテルが開始早々に先制点を奪った。

 しかし、アウェーのシャルケも一歩も引かない。前半4分、内田の右クロスにFWラウルが頭で合わせるなど積極的に攻め込むと、前半17分、MFファルファンの左CKからMFパパドプロスがヘディングシュート。GKの弾いたこぼれ球をDFマティプが右足で押し込み、同点に追い付いた。

 前半24分にスタンコビッチが負傷交代し、代わってMFハルヤがピッチに入ったインテル。それでも同34分、MFスナイデルの浮き球パスをPA内右サイドからカンビアッソが頭で折り返したところにミリートが詰めて左足で流し込み、2-1と再び勝ち越した。

 ところが、このリードも長くは続かなかった。シャルケは前半40分、縦パスに反応したFWエドゥがシュート。DFに当たってコースの変わったボールはGKジュリオ・セーザルが何とか弾いたが、こぼれ球をエドゥが押し込んだ。

 前半終了時点で2-2の壮絶な打ち合い。インテルは後半2分、スナイデルのスルーパスからミリートが左足で狙うもゴール左へ。同3分にもスナイデルの縦パスを受けたFWエトーが鋭い切り返しでDFを振り切り、左足を振り抜いたが、GKノイアーの好セーブに阻まれた。

 後半立ち上がりの劣勢をしのいだシャルケは後半8分、ファルファンの縦パスを受けたラウルが鮮やかなボールタッチで前を向き、右足でゴールネットを揺らす。自身が持つ欧州CL最多得点記録を更新するラウルの通算70得点目で逆転に成功すると、同12分にはMFフラドの右クロスをDFラノッキアが痛恨のオウンゴール。一転してシャルケが4-2とリードを広げた。

 追い込まれたインテルは後半17分にDFキブが2枚目の警告で退場。2日のミラン戦(0-3)に続く公式戦2試合連続となるキブの退場で、数的不利に立たされた。

 後半20分にはフラドのシュートがポストを直撃するなど、その後もチャンスをつくり続けるシャルケは同30分にエドゥがダメ押しの5点目。5-2と突き放し、インテルの戦意も喪失させた。

 インテルは直後の後半31分、MFチアゴ・モッタに代えて長友を投入。欧州CL史上初となる日本人対決が実現したが、3点ビハインドのインテルに反撃する力は残っていなかった。

 アウェーでの第1戦に5-2と大勝したシャルケがベスト4進出に大きく前進。圧倒的なアドバンテージを持って、13日のホームでの第2戦に臨む。

[写真]2得点を決めたシャルケのFWエドゥ(右)

(文 西山紘平)

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