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[被災地に希望を ベガルタ戦士の誓い]vol.12_DF角田誠

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 東日本大震災による被害を受けたベガルタ仙台は4日から千葉・市原市内でキャンプをスタートさせた。ゲキサカでは今回、仙台イレブンの想いを取材。第12回はDF角田誠です。京都から今季加入し、3月5日の開幕戦・広島戦(0-0)はボランチで先発出場。そのユーティリティーぶりでチームに貢献する新戦力は「特別な1年」への決意を強めている。

以下、一問一答

―仙台を離れて合宿を行うことになりましたが?
「仙台で練習したい気持ちもあるけど、そこで100%サッカーに集中できるかというと、正直、それは難しい面もあると思う。どっちがいいのか分からないけど、サッカーができる環境を与えられたことはありがたいし、そういう思いを持ちながらやっていきたい」

―移籍してきて1年目で地元がこうした震災に遭った。
「悪い意味でとらえるつもりはない。被災者の方々の気持ちは現場に行かないと分からない。もちろん、現場に行ったからといって、本当の気持ちは分からないけど、石巻の町にも行って、映像で見るのとは違う思いもあった」

―地震が起きたときはどうしていましたか?
「町中にいました。最初はこんなにひどい地震だとは正直思わなかった」

―どんなシーズンにしていきたいですか?
「日本のサッカー界にとっても、仙台にとっても、特別な1年だと思う。仙台の人たちのためにもいいプレーをして、勝つこと。勝つ喜びを与えて、仙台の町を盛り上げていきたい。仙台には関口とか梁とか、仙台で育った選手もいる。僕はまだ半年しかいないけど、仙台が好きだし、そういう選手たちと一緒に頑張って、1年が終わったときにサッカーができて良かったと思えるようなシーズンにしたいと思っています」

―仙台のサポーターにこれだけは約束するという目標をお願いします。
「見てもらって損になる試合は絶対にしないし、時間があったら是非サッカーを見てもらいたいと思っている。サッカーだけでなく、スポーツには感動を超えたものがあるし、生活の一部だと思う。試合を見た人がもう一度見たいと思ってくれるように、常にワクワクするようなプレーを見せたいと思います」

(取材・文 西山紘平)

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