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[CL]"クラシコ"3戦目、バルサがメッシの2発でアウェー先勝

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 欧州CL準決勝第1戦は27日、"クラシコ"4連戦の3戦目となるスペイン勢同士の対決、R・マドリー対バルセロナ戦が行われ、アウェーのバルセロナがFWリオネル・メッシの2得点で2-0の先勝を収めた。

 16日に行われた国内リーグ(1-1)、20日に行われた国王杯決勝(1-0でR・マドリー勝利)に続くクラシコ第3戦、国王杯決勝に続く連勝を収めたいR・マドリーはCBリカルド・カルバリョが出場停止のため、右SBのセルヒオ・ラモスがCBへ入り、右SBにはアルバロ・アルベロアが入った。また、ボランチのサミ・ケディラが右足の内転筋を損傷して欠場するため、腰痛から復帰したMFラサナ・ディアラが代役を務めることになる。

 一方のバルセロナはMFアンドレス・イニエスタがふくらはぎ痛のため欠場。また、左SBはマクスウェルアドリアーノ・コレイアエリック・アビダルと全ての選手が離脱しており、ハムストリングから復帰したばかりの右利きのCBカルレス・プジョルが代役を務める緊急事態となっている。
(※メンバー表)

 試合は序盤からバルセロナがボールを支配し、ペースを握る展開に。しかし、双方中盤で潰し合っているため、お互い決定機らしい場面を作れずに試合は推移。前半40分にはボールと関係ないところでアルベロアがバルセロナFWペドロ・ロドリゲスを倒して警告を受けると、その4分後には今度はバルセロナSBダニエウ・アウベスがR・マドリーMFアンヘル・ディ・マリアを倒してイエローカード。ハーフタイムで選手達がベンチに引き揚げる際には、バルセロナの控えGKホセ・マヌエル・ピントがラフプレーの多かったアルベロアに掴みかかり退場になるなど、荒れた展開で前半を終えている。

 後半に入っても荒れた展開は変わらず、同9分にはS・ラモスがメッシを倒して警告。S・ラモスは累積で第2戦の欠場が決定となった。さらに、その3分後にはこの日CBに入ったバルセロナのハビエル・マスチェラーノがR・マドリーMFペペを倒して警告を受けている。

 そして後半16分、試合の分岐点となる出来事が発生する。D・アウベスにスパイクの裏を見せて突っ込んだペペが一発退場。R・マドリーが10人でのプレーを強いられると、判定に抗議したジョゼ・モウリーニョ監督も退席処分となり、一気に局面が動いた。

 その機を逃さなかったのがバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督。後半26分に疲れの見えたペドロに代えてイブラヒム・アフェライを右サイドに送り込むと、その5分後にこの交代が早速、功を奏す。MFシャビ・エルナンデスのパスを受けたアフェライがR・マドリーSBマルセロを振り切り右サイドを突破すると、ゴール前の鋭いクロスにメッシが左足のダイレクトボレーで合わせ、バルセロナが均衡を破った。

 さらに後半42分にはメッシがまたしてもスーパーゴールを見せる。中盤でMFセルヒオ・ブスケツとパス交換をするとそこから一気にドリブルで加速。L・ディアラ、ラウール・アルビオル、S・ラモスを瞬く間に抜き去ると、後方から追いかけてくるマルセロも振り切り、GKイケル・カシージャスの逆を突く右足シュートで追加点を奪った。メッシはこれで今季欧州CL11得点目。99-00シーズンのリバウドを抜いて、バルセロナ選手の1大会における通算得点記録を更新した。

 一方のR・マドリーはモウリーニョ監督が退席処分となっているため、具体的な交代策が行えずに交代枠を2枚残したまま敗戦。第2戦はアウェー・ゴールの2点ビハインドに加え、S・ラモス、ペペ、そしてモウリーニョ監督を欠いて敵地に臨まなければならない厳しい状況となっている。

[写真]メッシを中心に歓喜に沸くバルセロナ

(文 宝田雅樹)

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