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柏は山形に今季初白星を献上、2位へ後退

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[5.3 J1第9節 山形2-1柏 NDスタ]

 柏レイソルは敵地で山形に1-2で敗れた。J1全18チームで唯一、全勝中で首位をキープしていたが、この日の敗戦で2位に転落した。

 ネルシーニョ監督は試合後のテレビインタビューで「ポゼッションでも上回っていたし、チャンスもあったがフィニッシュでやり切ることができずに相手のGKが汗をかく場面が無かった」と振り返った。

 後半16分、大きくサイドチェンジを許すと最後はDF石井秀典に詰められ、先制点を奪われた。それでも、失点直後にピッチへ送られたFW水野晃樹とFW北嶋秀朗が起用に応えた。出場から、わずか6分後の後半25分、DF酒井宏樹が相手陣内でボールを奪うと、こぼれを水野が拾い、右クロス。正確なボールに北嶋が頭で合わせて、同点弾を決めた。

 北嶋の2戦連続ゴールで勢いに乗りたい柏だったが、その後はシュートまで持ち込むことができない。逆に山形の猛攻を受け、守備に時間を割かれていく。後半37分、GK植草裕樹からのボールを一気に前線へつながれると、PA内右からMF廣瀬智靖にシュートを打たれる。GK菅野孝憲がなんとか弾くが、FW長谷川悠にこぼれ球に詰められて、決勝点となるゴールを決められてしまった。

 開幕戦で清水に3-0で快勝し、リーグ再開後は大宮戦(1-0)、甲府戦(2-1)と3連勝を飾り、首位を走っていたが、今節で初の黒星。勝ち点2差、離れていた2位・仙台が勝利したため、逆転を許し、順位を落とすことになった。中3日で行われる次節は、ここ2試合と連敗中の浦和と対戦する。なんとか現状を打破しようと鼻息荒く向かってくる相手にも、確実に勝ち点3を手に入れ、首位の座を取り戻したい。

(文 片岡涼) 

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