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[MOM132]慶應義塾大FW風間荘志(4年)_「簡単に渡したくない」先発の座を手にしたFWが先制点!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]

[5.5 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第1節 明治大0-2慶應義塾大 麻溝]

「考えすぎないで前から全力でボールを取りに行こうと、取れたらいいなと思ったら、取れてしまった」。全2得点に絡む活躍をみせたFW風間荘志(4年=暁星高)は、そう言って白い歯をこぼした。

 相手陣内でボールを持ったDFが一瞬、躊躇したのを見逃さなかった。激しくプレッシングにいくと、偶然にもボールは風間の足元へ。左サイドから中央へ自らドリブル突破。右足で放ったシュートは全日本大学選抜のGK高木駿(4年=東京Vユース)に阻まれたが、こぼれをFW河井陽介(4年=藤枝東高)が決めた。このゴールをお膳立てしただけでなく、この日は先制点も決めていた。

 前半27分、河井の右クロスからDF笠松亮太(4年=東京Vユース)が浮き球のパス。これを受けた風間がトラップから右足を振りぬき、慶應義塾大の2011年シーズンファーストゴールをネットへ突き刺した。「1試合1得点を取ってチームに貢献したい」というのが今季の目標。まずはしっかり果たした形となった。

 先制ゴールを決め、全得点に絡んだが、先発の座が確約されたわけではない。この日の後半40分から風間と交代した、FW大塚尚毅(4年=滝川二高)と今後は競争していくことになる。須田芳正監督も「今後は風間と大塚の両方を使っていくんじゃないですかね」と話す通りだ。

 これを受けて風間は「競争するというよりも、協力してやるという感じ。同じ4年生で仲良くやっていますし、自分が出れないときは大塚がやってくれると思います」と話した。しかし、改めて間を空けて「そんな簡単に(先発の座を)渡したくないという気持ちもあります」とキッパリ。ストライカーらしい顔をのぞかせた。

(取材・文 片岡涼)
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ
大学サッカー特設:関東1部

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