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今季無敗の広島は3選手が負傷交代も甲府とドロー

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[5.7 J1第10節 広島1-1甲府 広島ビ]

 開幕から無敗(2勝2分)のサンフレッチェ広島はホームで甲府と1-1で引き分けた。先制されるも、MFミキッチが獲得したPKをFW佐藤寿人が決めて同点に追いついた。

 前節の清水戦(1-0)で来日初ゴールを決めたMFムジリが初先発。また、MF山岸智が開幕戦以来の先発起用となった。代わりにミキッチとMF高萩洋次郎がベンチスタートとなった。

 アクシデントの連続だった。前半10分、左サイドを崩されて最後はFWハーフナー・マイクに先制点を決められた。その1分後に、MF青山敏弘が左ひざを痛めて、MF丸谷拓也と負傷交代。さらに1点を追う前半ロスタイム3分には、DF中島浩司が左足首を痛めて、ミキッチと交代した。後半11分にはDF水本裕貴が負傷。交代枠全てを故障によって、早い段階で使い切ることになってしまった。

 そんな状況に奮闘をみせたのが前線の選手たちだった。後半28分、右サイドから突破を仕掛けたミキッチがPA内でDF内山俊彦に倒されて、PKを獲得。これを佐藤が落ち着いて右隅に決めて、同点に追いついた。その後も猛攻を仕掛ける。同33分には、後方からMF森崎浩司が入れたボールをFW李忠成がジャンピングボレー。わずかにクロスバー上方へ外れた。

 後半38分には、李の縦パスを受けたムジリがPA内で佐藤につなぎ、正面からゴールへシュートを突き刺したが、オフサイドを取られてノーゴールの判定。同42分には、森崎浩からのパスに右サイドを抜け出したミキッチがPA手前で倒されたように見えたが、笛は鳴らなかった。後半ロスタイムには両チーム合わせて5枚の警告が出るなど、激しい展開となり、試合は1-1で終了した。

 試合後のテレビインタビューでペトロヴィッチ監督は「早い時間での失点、3人の選手を交代しなきゃいけない状況は計算外だった」と話しながらも、「決定的なチャンスはあったので、そこで決めていかないといけない。それでも勝ち点1が取れたことが今後につながっていく」と前を向いていた。

(文 片岡涼)

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