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前田の2得点&山田のJ初得点などで磐田が大勝

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[5.7 J1第10節 磐田4-0山形 ヤマハ]

 ジュビロ磐田はエースFW前田遼一の今季初ゴールとなる2得点や大卒ルーキーで背番号10を背負うMF山田大記のJ初得点などで、山形に4-0で大勝した。開幕戦では甲府に1-0で勝利したものの、リーグ再開後は2分1敗と勝ちがなかったため、4試合ぶりの白星獲得となった。

 前半2分、前田が左サイドから突破を仕掛けると、ゴールライン際からPA内へ進入。放ったシュートはGKに弾かれるが、自ら押し込み先制点を決めた。同13分、山田がPKを獲得。前田が蹴ったボールはGKに止められたが、こぼれ球をFW山崎亮平が押し込んで追加点。同45分には、DF駒野友一の右CKに前田が頭で合わせて3点差にリードを広げた。後半15分には、左サイドから仕掛けた山田がDF2枚を交わして、自らシュート。GKに阻まれたが、こぼれを身体全体で押し込み、4-0と試合を決定付けた。

 ようやく生まれたゴールだった。昨季の前田は通算17得点を決めて、2年連続のJ得点王に輝いた。しかし、ここまでの全4試合でフル出場を果たすも無得点。実に360分間、ゴールから見放されていた。だからこそ、この日の試合後には「チームのみんなに迷惑をかけていたし、不甲斐ないプレーをしていて本当に申し訳なかった。今日は決められて良かった」と安堵の表情をみせた。

 また、この日は開幕前にキャンプを行う鹿児島県と協力しての鹿児島デー。MVP受賞選手やゴールを決めた選手には鹿児島県産の肉が送られる日でもある。この“年に一度の特別な日”に強いのが、大食漢としても有名な前田だった。09年の千葉戦(3-2)、10年の神戸戦(3-2)ではともに決勝点となるゴールを決めて、MVPを受賞している。そして、今年は2発の活躍でMVPに輝いた。3kgの鹿児島県産黒豚肉を贈呈され、試合後のテレビインタビューで毎年の活躍を指摘されると「食べるのが好きなので」と満面の笑みを浮かべていた。スタートは出遅れたものの、この勢いで今年もゴールを量産していく。

(文 片岡涼) 

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