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J初得点、磐田のルーキー山田「忘れられない1日」

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[5.7 J1第10節 磐田4-0山形 ヤマハ]

「ずっと外から見ていた舞台に立てたことが夢みたい。今日は勝利と得点できたことで忘れられない1日になりました」試合後のテレビインタビューでMF山田大記は笑顔で話した。

 3-0で迎えた後半15分、左サイドからドリブルで仕掛けるとDF2枚を交わして、最後はGKを前に右足でループシュート。GKに阻まれたものの、こぼれを身体全体で押し込み、試合を決定づける4点目を決めてみせた。きれいなゴールとは言えないが、得点を取ろうという気持ちのこもったゴール。「このスタジアムで取れたことが、すごくうれしい」。そう話した背番号10にはサポーターから惜しみない拍手が送られた。

 対戦相手の山形とは因縁があった。山田が明治大3年の09年、天皇杯3回戦で山形と対戦し、3-0で勝利した。大学勢がJ1クラブを打ち破るという史上初の快挙を達成したときの相手だったのだ。その試合に山田は明治大の10番としてフル出場し、大勝に大きく貢献していた。

 今季、MF小林裕紀とともに明治大から加入。開幕戦の甲府戦(1-0)の後半12分から出場してJデビュー。中断明けの新潟戦(1-1)では早速先発を飾り、そこからは4試合連続で先発出場。既に主力として活躍をみせている。そして、出場5試合目にして初ゴール。「これからもっと頑張って、喜びや勝利を届けたい」。ルーキーはさらなる躍進を誓っていた。

(文 片岡涼)

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