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試合を通じて3度のPK、清水が終了間際のPKで山形下す

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[6.15 J1第15節 清水2-1山形 アウスタ]

 清水エスパルスが終了間際に獲得したPKで山形に2-1で勝利した。公式戦4戦ぶりの白星を手にして、12位から10位へ順位を上げた。

 ロンドン五輪アジア2次予選クウェート戦を控えるU-22日本代表に招集されている影響でDF村松大輔が不在。村松とMF平岡康裕のダブルボランチだった前節から布陣を変更し、平岡がアンカーの位置に入る4-3-3システムを採用して試合に臨んだ。

 前半ロスタイム2分、PA内でMF小野伸二がMF船山祐二を倒してしまい、PKを献上。早くも失点のピンチが訪れた。しかし、ここで奮闘をみせたのが守護神のGK碓井健平だった。船山のPKを冷静に読み、横飛びでストップした。碓井の好セーブで0-0で前半を折り返した。

 そして迎えた後半23分、清水にようやくゴールが生まれた。DF太田宏介が枝村とのワンツーから左クロス。これをFW高原直泰が右足で押し込み先制点を決めた。この1点を守りきりたかったが、まさかの展開が訪れる。後半終了間際の同43分、PA内へ仕掛けてきたMF伊東俊をDF岩下敬輔が倒してしまい、この日2度目のPKを献上してしまった。これを大久保に決められて土壇場で同点に追いつかれた。

 それでも諦めずに最後まで攻め続けた清水に勝利は舞い込む。後半ロスタイム4分、PA外右からのFKに空中戦で競り合った高原がPA内でDF宮本卓也に倒されてPKを獲得。これをMFアレックスが冷静に決めて、再びリードに成功した。そのまま試合は終了し、清水が2-1で勝利した。

 試合後のテレビインタビューで先制点を決めた高原は「ここ何試合か不甲斐ない試合が続いていた。サポーターに勝ちをプレゼントしたくてしょうがなかった」と募らせていた思いを笑顔で語った。

(文 片岡涼)

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