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山形は終了間際のPK献上に泣き、公式戦7戦勝ちなし

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[6.15 J1第15節 清水2-1山形 アウスタ]

 モンテディオ山形は清水に1-2で競り負けた。これで公式戦7試合勝利なし(1分6敗)と依然として降格圏の17位に沈んでいる。

 前節の鹿島戦で負傷した影響でFW長谷川悠やMF古橋達弥が欠場。トップ下ではMF太田徹郎が今季初先発。守っては2戦連続2失点していることもあり、DF西河翔吾がDF石井秀典とCBを組み、4戦ぶりの先発出場を果たした。

 前半ロスタイム2分、公式戦7試合ぶりに先制する大きなチャンスが訪れた。FW大久保哲哉のスルーパスに抜け出したMF船山祐二がPA内でMF小野伸二に倒されてPKを獲得。船山が自らPKのキッカーを務めた。しかし、ゴール左を狙ったボールはGKにストップされ、先制に失敗。0-0で前半を折り返した。

 そして迎えた後半23分に右サイドから押し込まれると、最後はFW高原直泰に決められて0-1とリードを奪われた。その後もなかなかチャンスをつくれなかったが、終了間際の後半38分に同点に追いつく。MF伊東俊がPA内でDF岩下敬輔に倒されてPKを獲得。これを大久保が冷静に決めて、1-1に持ち込んだ。PKといえども手にした公式戦3戦ぶりの得点を死守しようと、守備陣が奮闘をみせる。しかし後半ロスタイム4分、FKの際にPA内でDF宮本卓也が高原を倒してしまい、痛恨のPK献上。これを決められて1-2に突き放され、そのまま試合は終了した。

 クラブによると小林伸二監督は「新しい選手が出て、計算ぐらいの活躍をしてくれたと思う。組織で守備ができたりとか、攻撃のところでは上手くボールを運べたり、回したりというところはできた」と試合を振り返った。またも勝ち点を逃したが、故障者続出のチーム状況で若い戦力が奮闘をみせたことは収穫になりそうだ。

(文 片岡涼)

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