[7.23 J1第6節 名古屋3-2広島 瑞穂陸]

　名古屋グランパスが広島に3-2で競り勝ち、4連勝を飾るとともに12試合負けなし(8勝4分)となった。先制点こそ奪われたが、DF田中マルクス闘莉王の今季初ゴールで追いつくと、オウンゴールで逆転に成功。DF増川隆洋が決めた決勝ゴールがクラブ通算1000点目のメモリアルゴールになった。

　前半6分、FW李忠成にゴールを許し、1点を追う展開となった。同15分、MF中村直志の右クロスからPA内でDF田中マルクス闘莉王がFW玉田圭司とのワンツーから右足シュート。闘莉王の今季初ゴールで早くも試合を振り出しに戻した。同22分には玉田がPA内左でボールキープ。振り向きざまに放ったシュートはポスト左へ外れた。その後、スコアは動かずに前半を1-1で折り返した。

　そして後半22分、MF藤本淳吾の左CKにFWケネディが合わせようとニアサイドで競り合う。これがMF中島浩司のオウンゴールを誘発。逆転に成功した。さらに同35分、PA外左から藤本のFKにゴール正面でフリーの増川がヘディングシュート。「いいボールがきたので当てるだけでした。まさか僕が(1000点目を)取るとは思いませんでした」と話す増川のゴールがクラブ通算1000得点。2点のリードに成功した。同41分にはゴール前でショートパスをつながれて1点差に詰め寄られたが、名古屋が3-2の逆転勝利を収めた。

　試合後のテレビインタビューでストイコビッチ監督は「両チームを合わせて5点が入る難しいゲーム。それでも名古屋が3点を取って勝てたことは良かった」と試合を振り返り、「今後のどのゲームでも期待に応えられるようなベストの試合をしていきたい」と力強く語り、決勝点を決めた増川は「この連戦の流れを次につなげたい」と早くも次戦へ向けて意気込んだ。