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[Y☆voice129]東京VユースMF杉本竜士「結果残さずに上に行くことは無責任」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第129回目は東京ヴェルディユースのU-18日本代表候補MF杉本竜士選手です。
 今年5月の北九州戦でJデビューを果たしている弾丸ドリブラー。主将として名門を引っ張る杉本選手の最大の武器、ドリブルへのこだわりとトップチームへの意識とは?(取材日7月16日)

―全国リーグの三菱養和戦(4-0、16日)は1ゴール。チームも気持ちが入っている印象だが
「クラブユースに勝つためにすごくまとまってきている。尚志、養和に勝って全国へいこうという目標があった。チームがまとまって目標を達成することができた。本当はその前の静学戦から3連勝したかったけれど、自分がミスしてしまった。だから取り戻したかった。その気持ちを出しました」

―相手が2人、3人いても仕掛ける姿勢が目立ちました
「個人的には相手3人ついても、取らないとプロでやっていけない。ファーストタッチ、コントロールを意識して前を向いてプレーした。ドリブルは横に逃げないことを意識している。日本人は縦に入れないイメージがある。宮市クンは縦に入れるから凄い。ドリブルは縦に入れるから意味があると思う」

―ドリブルのスタイルは変わらない
「自分はそこしかない。このスタイルは一生持っていきたい」

―前節の尚志戦前に昨年のビデオを見て意識が変わった
「昨年よりはチームとしての連動性、パスワークも劣っているかもしれない。でも今年はみんなまとまっていると思う。リズムに乗ったらボール回しも上を行っていると思うし、このチームだったら負ける気しない。ビデオを見た尚志戦からチームが変わった気がしている。みんなやらないといけないと感じたと思う。そこから変われたというか、吹っ切ることができた」

―トップチームへの練習参加も重ねているが
「週1回はトップに行っている。ここ(高校)でできてもトップでできないことが多い。向こうだとファーストタッチが乱れたら取られる。ドリブル行く、行かないの判断が一番大事。相手に取られなくても、ドリブルをしたことでリズムを崩してしまうことがある」

―アドバイスを受けたりすることは
「ドリブルに関しては河野クンに言われる。ボクは河野クンを尊敬しているし、見ているだけで勉強できる。一緒に練習できることがトップに行って一番うれしいことですね」

―トップでやりたい気持ちもあると思うが
「ユースで活躍しないとトップに行けない。結果残さずに上に行くことは無責任。結果を残したい」

―京都の久保選手らU-18世代の活躍が目立ちます
「刺激になる。焦りとかは感じないけれど、南とか今回も凄くいいプレーした。南が一番いい刺激です」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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