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[MOM454]帝京大可児MF三島頌平(1年)_「秘蔵っ子」のU-16代表が逆転勝利演出

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平成23年度全国高校総合体育大会「2011熱戦再来 北東北総体」サッカー競技(秋田)
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7・28 全国高校総体1回戦 帝京大可児2-1富山一 八橋運動公園球技場]

 帝京大可児中時代から系列校の帝京大可児高でトレーニングを積んできた期待の星が、初の全国でその高い能力を遺憾無く発揮した。帝京大可児(岐阜)のアンカーを務めたのはU-16日本代表の1年生MF三島頌平。10番で兄のMF三島栄高が「ボールをしっかり収めてくれるので自分の負担が減りました。(年代別代表入りなどの活躍は)少し複雑なんですけど・・・・・・」と微笑みながら信頼を寄せている1年生は、後半の2得点で逆転したチームを陰から支え続けた。
 
 前半は攻撃に入ると、相手のトップ下の選手がマンマークのように食い付いてきて自由を奪われた。「前半は何もしていないです」と言う。だが「向こうがガツガツ飛び込んできていたのでこれなら交わせると思った」という三島頌は、後半そのマークを外してから攻撃を組み立てていく。前半に比べてボールの動きが格段によくなった帝京大可児は、相手が退場者を出したこともあり主導権を獲得。「起点になろうと思った」と話す三島頌は正確でテンポのいいショートパスでボールを動かし続け、その攻撃を加速させて逆転劇をもたらした。

 仲井正剛監督が「ウチの秘蔵っ子です」と絶賛する高いスキル。そして「自分の持ち味は攻撃面なんですけど、走るところを見てほしい」と本人が挙げる能力にはU-16日本代表も注目し、総体後に行われる豊田国際ユース大会に出場する同代表チームに初招集された。「上手いやつばっかりだと思うけれど、負けたくないし、自信を持ってやっていきたい」と代表でのインパクトある活躍も誓うが、まずは総体。「チームの目標はベスト4ですけど、優勝目指してやっていく。個人的には点を取ること」。総体で自信と実績を高めて、U-16代表に合流する。 
 
(取材・文 吉田太郎)

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【特設ページ】高校総体2011

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