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[C☆voice46]関西学院大MF阿部浩之「ガンバにとって必要なこと、今できないことをやってチームの力になる」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第46回は6日にガンバ大阪入りの仮契約締結を発表された関西学院大の注目MF阿部浩之選手(4年=大阪桐蔭高)です。

 1年から名門で出場機会を得てきたアタッカー。鋭いドリブルと正確なFKなどを武器にアシスト、ゴールを連発し、関西学生サッカー界を代表する選手へと成長してきた。Jリーグ屈指の強豪クラブに獲得を決断させた逸材は現在どのような武器・課題を持ち、残り半年となった大学生活にどのような目標を掲げているのか。(取材日:8月7日)

―天皇杯予選準決勝(7日、2-0でバンディオンセ加古川に勝利)を振り返って
「引いてくる相手にあまり出来が良くなくて。その場に応じたプレーがまだまだ。仕掛けもなかったし、もっとゴリゴリやればよかった。後ろからいいボールが来たときはチャンスになる。あとは前の自分たちがしっかり結果を残すこと」

―良くない中でもPKでゴールも。凄く冷静に決めていたけど
「1-0だったのでこれが決まれば相手の方が焦ると思った。プレッシャーよりも逆にオイシイと思った」

―G大阪入りが発表されて注目される中での試合だった
「まだまだ全然足りない。この半年間でどれだけレベルアップして入るかが課題。いざプロに入って出れないということは味わいたくないし、危機感を持ってやりたい」

―「足りない」こととは
「ディフェンスの間でボール受けてどうにかする、というところ。自分はアタッキングサードに入る前のプレーがまだまだ下手やから、ガンバで成長できると思った。イメージは持てているけれど、ガンバの試合を見ても(先輩たちは)やっぱり上手いと思う。もっと要求する声や動きを詰めていければ。動き出しととか高めていければ、ここ(関西学院大)でも出せていける」

―実際G大阪でも練習試合など経験したと思うが
「(Jサテライト相手の)練習試合でやってもできた。それは自信になった。ゴール前で自分のよさも出せたと思います」

―大阪桐蔭高、関西学院大で個が磨かれた
「高校で磨いてもらった個人の力が今、活きている。そして大学1年から使ってもらって感謝している。どういう形であれ、恩返ししたい。関学にいる間はタイトル、卒業してからは自分が活躍することが恩返しになる」

―G大阪を選んだ理由は
「自分に足りない部分を成長させることが出来ると思った。伸びしろがあると思った。ただ1年目から出ないとホンマ意味がない。レベルアップしてここからどれだけできるかですね」

―大学4年のここから半年、そして将来の目標は
「チームとしては日本一を勝ち取りたい。それを達成できれば、大学行ってよかったと思える。この夏一戦一戦大事にして、自分とか(梶川)諒太が引っ張っていかないといけない。プロでは開幕から試合に絡めるように、これからの半年間を過ごしていかないといけない。ガンバにとって必要なこと、今できないことを自分がやってチームの力になりたいです」

(取材・文 吉田太郎)
連載:「College star voice」

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