beacon

清武が2アシストのA代表デビュー、「あっという間に終わった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.10 キリンチャレンジ杯 日本3-0韓国 札幌ド]

 緊急投入されたFW清武弘嗣(C大阪)がA代表デビュー戦で2アシストを記録した。前半35分、右太腿を打撲したFW岡崎慎司に代わって2列目の右サイドに入ると、積極的なプレーで何度もゴール前に迫った。

 1-0の後半8分、DF駒野友一のシュートをGKが弾くと、ボールは清武の目の前にこぼれて来た。冷静に左後方でフリーだったFW本田圭佑にワンタッチで落とし、追加点をアシスト。さらに2分後の同10分には右サイドのスペースに飛び出し、FW香川真司からのパスを呼び込むと、PA内の深い位置から折り返し、香川の2点目をアシストした。

「(デビュー戦は)あっという間に終わった。ゴール前に入ることは意識していたし、それがいい形で出た。アシストできたのはよかったと思うけど、シュートを打てなかった。ミスもあったし、もう少しボールに絡めればよかった」

 2アシストという結果には満足しながらも、本田が8本、香川が6本、FW李忠成も4本のシュートを放ちながら、攻撃陣で唯一、シュート0本に終わったことを悔やんでいた。収穫も課題もあった国際Aマッチデビュー。U-22からの“飛び級”での初選出、海外組との“初共演”は刺激の連続だった。

「すべてが勉強になった。それをいい形で自分のプレーに反映させていきたい。海外組の選手と一緒にプレーできたことは自分の成長につながると思う」。今後はU-22代表とA代表を“掛け持ち”する可能性もある。清武本人だけでなく、ロンドン五輪出場を目指す関塚ジャパンにとっても価値ある一戦となった。

<写真>アシストを決め、本田に祝福される清武

(取材・文 西山紘平)

TOP