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本田が流れの中から422日ぶりゴール、「自分たちのサッカーで勝てた」

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[8.10 キリンチャレンジ杯 日本3-0韓国 札幌ド]

 とにかくゴールにこだわった。日本代表FW本田圭佑(CSKAモスクワ)は両チーム最多のシュート8本を浴びせ、1月13日のアジア杯・シリア戦(2-1)以来となるゴールで追加点を奪った。

「毎回、試合には勝たないといけないと思っているが、今回は内容にこだわっていた。いかにしてシュートまで持っていくかを僕の中でテーマにしていた」

 その言葉どおり、セットプレーでもPA外からでもシュートを打ち続けた。なかなか枠を捉えることができずにいたが、後半8分、DF駒野友一のシュートをGKが弾き、こぼれ球をFW清武弘嗣がワンタッチで落とすと、PA内正面、フリーで待ち構えていた本田が冷静に左足でゴール左隅に流し込んだ。

 ド派手なガッツポーズでゴールを喜ぶ本田に次々とチームメイトが駆け寄る。本田にとってシリア戦以来、約7ヵ月ぶりとなる代表戦でのゴールは、流れの中からの得点に限れば、昨年6月14日の南アフリカW杯グループリーグ第1戦・カメルーン戦以来、実に422日ぶりだった(昨年6月24日のデンマーク戦のゴールは直接FK、シリア戦はPK)。

 半年ぶりの代表復帰で2得点を決めたFW香川真司の鮮やかな復活劇の陰に隠れたところもあるが、本田と香川の距離感が近く、2人の連係から何度となくチャンスをつくったことが歴史的大勝につながった。

「欧州で戦うのとアジアで戦うのとでは戦い方も変わってくる。こういう勝ち方ができれば自信も付くし、次の準備もできる。大事なのはいい内容で勝つこと。なんとなく勝つんじゃなくて、自分たちのサッカーをして勝つことが必要だし、今日はそういう試合ができた」

 本田が目指す攻撃的なサッカーで、永遠のライバルである韓国を3-0と一蹴。自分自身のゴールも手伝ってか、めずらしく試合内容を手放しで喜ぶその口ぶりは流暢だった。

<写真>天を指さす本田(奥)

(取材・文 西山紘平)

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