beacon

[なでしこ]阪口&大野ゴールで韓国撃破!!唯一の連勝で単独首位へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.3 ロンドン五輪女子アジア最終予選第2戦 日本2-1韓国 中国・済南]

 日本女子代表、韓国撃破で連勝飾る!ロンドン五輪アジア最終予選の第2戦が中国・済南で行われ、日本女子代表は韓国女子代表と対戦し、2-1で勝利した。前半11分にMF阪口夢穂のゴールで先制するも、同30分にINAC神戸に所属するFWチ・ソヨンにゴールを決められ、同点に追いつかれた。それでも前半ロスタイム1分にMF大野忍のゴールで2度目のリードに成功。そのまま逃げ切り、連勝を飾った。出場6カ国中、唯一の連勝を飾ると単独首位に立つことに成功した。中1日で迎える次戦は3位・オーストラリア代表と対戦する。

 日本はターンオーバー制を敷いた初戦・タイ戦(3-0)から先発を7人変更した。DF岩清水梓が出場停止明けで戻ってきたほか、MF澤穂希らも先発復帰。女子W杯ドイツ大会の決勝・アメリカ戦と同じメンバーで韓国戦に臨んだ。システムは4-4-2を採用。GKは海堀あゆみ。DFラインは右から近賀ゆかり、岩清水、熊谷紗希鮫島彩。ダブルボランチを澤と阪口夢穂が組み、2列目は右に大野忍、左に宮間あや。2トップは安藤梢川澄奈穂美が務めた。

 立ち上がりから日本がチャンスをつくった。前半3分、PA外左の位置でのFKを宮間が蹴りこむ。ファーサイドの熊谷が頭で合わせたが枠を外れた。同10分、安藤からのパスを左サイドで受けた宮間がPA内の川澄へパス。これを川澄がヒールで流すと、最後は安藤が走り込む。しかし、わずかにボールには届かない。ボールはゴールラインを割った。

 しかし直後の前半11分、宮間の右CKに阪口が頭で合わせ、ヘディングシュート。宮間の2戦連続のアシストから先制点が生まれた。このゴールを守りきりたい日本だったが、同30分にミスから同点に追いつかれてしまった。ハーフウェーライン付近で岩清水からのバックパスを受けた熊谷がピッチに足を取られ、ボールを失う。これをパク・ヒヨンに奪われると攻め込まれ、最後はINAC神戸所属のFWチ・ソヨンがPA外左から右足シュート。海堀の頭上を抜いたボールはゴール右隅に吸い込まれ、1-1の同点に追いつかれた。

 その後もなかなかチャンスをつくれずに嫌な時間が続いたが、前半終了間際のロスタイム1分、左サイドを抜け出した澤がPA内の川澄へパス。川澄が身体を張ってボールキープすると、倒れこみながらもDF4枚とGKを引き付けて、右へボールを流す。これに合わせて走り込んだ大野が右足シュート。相手GKの股間を抜くシュートで2度目のリードを奪った。前半を2-1で折り返した。

 後半に入ると開始直後から韓国の猛攻を受ける。しかしGK海堀の好セーブもあり、ゴールラインを割らせない。リードしているものの押し込まれる場面が続いた。後半25分、安藤に代えて、FW永里優季をピッチへ送る。その後は永里優が積極的に裏を狙い、果敢に仕掛けた。同33分にはカウンターからチャンスを演出。川澄のスルーパスに絶妙なタイミングで永里が飛び出したが、PA内左で痛恨のトラップミス。DFにクリアされ、シュートまで持ち込めなかった。終了間際の後半ロスタイム1分には大野に代えて、MF上尾野辺めぐみを投入。川澄を2列目に下げ、システムを4-5-1に変更し、守りに入った。そのまま逃げ切った日本が2-1で勝利。初戦のタイ戦に続き、連勝を飾った。

 試合後のテレビインタビューで佐々木則夫監督は「しのぎながらの展開だったが自分たちのサッカーができるよりも、勝ち点3を取ることが大事。選手たちがよくやって苦しいなか、勝ち点3を取ってくれた」とコメント。先制点を決めた阪口は「苦しい試合の中で勝ち点3をとることができて、次につながったと思う。次もチーム一丸となって勝ち点3を取れるように頑張りたい」と早くも次戦へ向けて力を込めた。

[写真]勝利を喜ぶ川澄(右)ら


▼関連リンク
ロンドン五輪女子アジア最終予選特集ページ

TOP