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[MOM152]専修大MF庄司悦大(4年)_「攻撃的で美しいサッカー」の中核

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.10 関東大学1部第10節 専修大1-1中央大 駒沢]

 専修大の誇るコントロールタワーが完全に試合を支配していた。MF庄司悦大主将(4年=清水商高)はチームの精神的支柱且つ、正確なパスで「攻撃的で美しいサッカー」を掲げるチームの中心的役割を果たすプレーメーカーだ。名門・中央大相手に怒涛の攻撃を繰り広げたこの日もその存在感は別格。PAのFW稲葉圭吾へスルーパスやサイドからのクロスを通すなど、長短自在の正確なパスで専大の攻撃をスピードアップした。

 強靭なフィジカルを活かした守備力を武器に1ボランチとしても活躍してきたが、チームのシステム変更によりダブルボランチとなってからは、思う存分その攻撃センスを発揮している。特にどこからでも縦パスを狙っている視野の広さと精度は脅威。この日の後半は相手FWに見張られていた時間が増えたこともあって攻撃機会がやや減少したものの、強弱、緩急で相手の間を狂わせ、決定的な仕事をしてのける背番号6の存在感は際立っていた。

「若いチームなんでダラけてしまうことがある。仲間を鼓舞していかないといけない。自分が攻撃、守備しないと仲間もついてこない。自分から積極的にやること」と引き締める主将は「パスが特長だけど、ドリブルという選択肢が少ない。意識してやっているけれど、もっと自信をつけないといけない。ドリブルを活かしつつパスができれば世界観が変わる。こだわってやりたい」と現在の課題を口にする。まだ優勢な試合で勝ち点を落としてしまうことのある専大。それを勝利に変える為に、大黒柱はより決定的な役割を果たす選手にならなければならない。今夏には天皇杯予選でJFL勢の横河武蔵野FCから6ゴールを奪い、町田ゼルビアとPK戦へもつれ込む熱戦を演じるなど、その実力を示した専大を全国で披露するために。主将はさらにパワーアップする。

(取材・文 吉田太郎) 

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