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17位山形は残留に痛い連敗、堅守崩壊でワースト6失点……

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[9.23 J1第27節 C大阪0-6山形 金鳥スタ]

 J1残留へ向け、痛い黒星となった。17位のモンテディオ山形は売りの堅守が崩壊し、今季ワースト失点でC大阪に0-6で完敗。2連敗で勝ち点も20のままと伸ばせなかった。

「ボールが何回か(いいところで)取れたが、セレッソの切り替えが速くて、取ったあとにミスがあったのが痛かった。はじめの15分、20分くらいは上手く進んだが、失点をしてから厳しくなった」

 試合後のインタビューで小林伸二監督が振り返ったが、立ち上がりは、山形の持ち味である前からのプレスが機能。また、効果的なハイボールやセットプレーでチャンスを作った。前半17分には左サイド、DF石川竜也のFKからファーサイドでFW大久保哲哉が頭で落とし、これをMF山崎雅人がボレーシュート。山形らしい形で惜しいシーンを作った。

 しかし、前半24分にC大阪の巧みなパスワークで、山形にとって右サイドを崩されて失点。動揺もあり、前からのプレスもかかりにくくなった。そんな中、失点から4分後にCKで2失点目を喫し、さらに後半1分に、DF酒本憲幸の直接FKから3失点目……。飛び込んできたC大阪DF藤本康太がブラインドになったとはいえ、立ち上がりだけに悔やまれる3失点目となった。小林監督も「2点目のCKからの失点と、後半1発目のFKからの失点はチームとして大きい失点になった」と試合を決める失点になったと分析した。

 後半開始からはFW長谷川悠を投入。さらにMF船山祐二、MF伊東俊と攻撃的な選手を投入したが、ゴールは奪えず。シュートも計5本とバイタルエリアまで思うように運べなかった。反対に、反対に攻撃的に行ったことで、少し守備が甘くなり、失点を重ねて今季ワーストの6失点を喫してしまった。

 勝ち点20で17位のまま。残りは7試合だが、残留が確実とも言われる勝ち点40に乗せるには、例え全勝できても同41と厳しい状態に立たされた。16位の甲府とは同4差、15位の浦和とは同8差、14位の大宮とは同9差ある。ただ、あす24日に甲府がG大阪戦、同日に浦和が鹿島戦、あさって25日には大宮が柏戦と試合を残しており、この結果次第では山形にも“奇跡のチャンス”が残される。とにかく今は、自分たちを信じて戦うしかない。

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