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[MOM473]京都U-18DF高橋祐治(3年)_U-18代表CBが「気合で入れた」同点弾

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ イースト
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9・23 高円宮杯プレミアリーグウエスト第13節 京都U-18 3-1広島ユース 東城陽G]

 U-18日本代表のCBが試合の流れを変えた。0-1の後半13分、京都サンガF.C.U-18は左CKのチャンス。強引に中央へ飛び込んだ背番号3、DF高橋祐治主将が右足アウトサイドで合わせたボールはゴールネットへと吸い込まれた。

「気合で入れました。来たボールをアウトサイドで当てて。(無我夢中で)当てた後はボールが見えていなかった」という「魂」の一撃。主将の一撃で勢いづいたチームは4分後に勝ち越し、11勝1敗で首位の広島ユースの猛攻にも崩れなかった。相手はクロスを早めに放り込んできたほか、サイドを崩してラストパスを入れてきた。だがキャプテンマークを巻いた185cmの大型CBは冷静。全く動じずに攻撃を跳ね返していた。そして3-1で首位撃破。「ロングボールを入れてきてもセカンドボールを拾うことができた。前線も守備を頑張ってくれた」と微笑んだ。

 母の祖国はフィリピンで、姉は著名モデル。高橋本人も端正な顔つきだが、局面での激しさとU-18日本代表候補で試合によってはゲーム主将を務めるリーダーシップ、そして冷静な読みも持ち合わせる注目のCBだ。この日はU-18日本代表のタイ遠征のため、試合2時間後に寮を出発。バタバタの遠征出発となったが、首位撃破を果たした良好な精神状態で、AFC U-19選手権予選へ向けたサバイバル合宿に臨めそうだ。U-18代表のCBは遠藤航(湘南)や櫛引一紀(札幌)のJリーガー勢にU-17W杯8強の岩波拓也(神戸U-18)、植田直通(大津高)ら激戦区のポジションだが、勝利の勢いそのままに闘志とプレーでライバルたちを上回り、メンバー入りを手にしてくる。

(取材・文 吉田太郎)

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