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[MOM474]神戸U-18MF松村亮(2年)_12ゴール14アシストで関西MVPに

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9・24 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第14節 大阪桐蔭高0-2ヴィッセル神戸U-18 J-GREEN堺 S5]

 2011年度のプリンスリーグ関西MVPはヴィッセル神戸U-18(兵庫)のU-17日本代表MF松村亮が獲得した。トップ下の位置で先発したこの日も後半6分にMF宮村哲朗のゴールをアシストしたが、12ゴール14アシストでチームの全48ゴールの半数以上に関わる奮闘を見せたアタッカー。MVP発表の際に驚いた表情を見せて照れ笑いしたMFは「結果が出て一番うれしかった。3年生とか頑張った中で選んでもらって。高校で個人賞をもらったことがない。ひとつ認められたのはうれしい。また関西だけでなく、全国でもMVPを取れるような選手になる」と力をこめた。

 確かにそのパフォーマンスは相手の脅威となっていた。トリッキーな足技と一瞬で相手を置き去りにするスピードを活かした鋭いドリブル。そして「一番はアシスト、そして自分で点を取れるようになったことが変わった」と得点に絡むプレーが増えたことが、自らにMVPをもたらした。シーズン後半戦はマークが厳しくなり、相手にドリブルが読まれたりすることもあったが、優勝をかけたこの日の大一番では鋭い飛び出しや個人技を活かしたドリブル、そしてアシストで勝利に貢献。「これからもこういう大事な試合で決定的なことができればいい」と語った。

 今年は2月のU-17日本代表候補合宿、3月のU-17日本代表メキシコ遠征でメンバー入り。ただU-17W杯メンバーからは落選した。「力不足。入りが甘かったり、メンタルが上手くいかなかったら落ちていく。メンタル面の大事さを学んだ」。ワンプレーワンプレーにこだわり、「ひとりでも点取ったりいいパスできるように」と変えてきたことが好結果につながっている。このタイトルを自信にさらに自分を高いレベルへと引き上げる。

(取材・文 吉田太郎)

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