beacon

[MOM475]駒澤大高GK星樹(3年)_公式戦3戦目の3年生GKが王者救う

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9・25 第90回全国高校選手権東京都Bブロック2回戦 明治大付明治2-4駒澤大高 東久留米総合高G]

 公式戦3試合目出場の3年生GKが前年王者・駒澤大高の初戦突破の立て役者だった。GK星樹(3年)は前半36分に明治大付明治FW秋葉幹也(3年)が放ったゴール至近距離からのシュートをビッグセーブ。後半もゴール右隅を捉えたMF西原天童(3年)のシュートを好反応でゴールの外へはじき出すなど、再三の好守で相手にリードを許さなかった。明大付明治の攻撃力の前にディフェンスが安定感を欠いたこの日。星のビッグセーブがなければ大量失点を喫していたかもしれないような展開だったが、守護神の好守で白星を守り切った。

「自分が持ったイメージどおりのプレーができた。地道なトレーニングの成果が出た。細かいミスがあったけれど、仲間の声で自分をコントロールできた。応援してくれる仲間の声のおかげ」と笑みを見せた星。夏前まではずっとBチームだったというが、公式戦初出場だったプリンスリーグ関東2部Aの浦和東(埼玉)戦で完封デビューを果たす。ただ次戦の西武台戦で2失点すると、ポジション争いに敗れてその後は出場機会を失っていた。

 それでもプリンスリーグ最近4試合で11失点を喫していたチームの“救世主”として再び先発に抜擢されると、穴を最小限に塞ぐ好守。大野祥司監督も「アイツが入ると止まる。波があったけれど、なんだかんだで失点が少ない」と評するGKはこれからも王者のゴールを守る意気込みだ。「守備のチームなので、チームをディフェンス全体で支えていきたい。ディフェンスがしっかりすれば、攻撃も安心して攻めることができる」。“苦労人”の3年生GKは、ポジションも連覇への道も守り抜く。

(取材・文 吉田太郎)

TOP