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[MOM476]修徳MF西野隼人(3年)_声援に応える同点弾と歓喜の100mダッシュ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9・25 第90回全国高校選手権東京都Aブロック2回戦 修徳1-1(PK13-12)成立学園 東久留米総合高G]

 値千金の同点弾を決めた修徳の背番号10は成立学園ゴールから、逆サイドのゴール裏で声援を送る控え部員の下まで約100mを駆け抜けた。「応援してくれる人たちがいるので。部員130人いるけれど、ひとりでも欠けるとミスから崩れちゃう。みんなのためにも勝たなければいけないと思っていました」と殊勲のMF西野隼人(3年)。ゲームキャプテンも務めるアタッカーは、チームメートたちの声援にゴールと歓喜の100mダッシュで応えた。

 3トップの右FWのポジションを務める西野だが、前半は守備に重きを置いて攻撃は控えめ。ただ0-1の後半、その能力を存分に発揮する。チームは前半、ほとんど成立学園ディフェンス陣に圧力をかけられなかったが、攻撃姿勢を強めた西野は切れ味鋭いドリブルと縦へのスピードで相手にプレッシャーをかける。そして後半27分、左中間で交代出場のMF野澤克之(2年)からのパスを受けると、ラストパスを警戒する相手DFの逆を取って中央へと切れ込み、右足を一閃。これがゴール左隅を破るファインゴールとなった。

 昨年も主力を務めたチームの柱だが、これまではゴールが少なかったという。ただ「もっとがむしゃらにいかないといけないと思った。監督からは『前向いたら、動け』と言われている。常にゴールを向いたプレーで結果を出したい。ゲームキャプテンなのでこれからも声を出して意識を高めるのが第一。そしてドリブルからゴール、アシストを重ねていきたい」。都・紅葉川との初戦でハットトリックを達成した10番は2回戦でも値千金の一撃。決勝を含めた残り3試合でもチームを救う大仕事をする。

[写真]後半27分、修徳・西野が右足で同点ゴール
(取材・文 吉田太郎)

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