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新潟が逆転で初の8強入り、公式戦9戦ぶり勝利で残留争いにも弾み

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[9.28 ナビスコ杯2回戦第2戦 新潟3-1清水 東北電ス]
※2戦合計4-3で新潟が準々決勝進出

 アルビレックス新潟が逆転でクラブ史上初のベスト8入りを決めた。敵地での第1戦を1-2で落とし、ホームに清水エスパルスを迎えたナビスコ杯2回戦第2戦。前半25分に先制を許す苦しい展開だったが、3-1の逆転勝利で2戦合計4-3と競り勝ち、準々決勝進出を決めるとともに、公式戦9試合ぶりの白星で残留争いが続くリーグ戦にも弾みを付けた。

 負傷明けのMF小野伸二が公式戦4試合ぶりに復帰した清水が立ち上がりのペースを握った。前半25分には小野の絶妙なロングフィードからFW高木俊幸がタッチラインぎりぎりで追い付き、ダイレクトの左クロス。古巣相手に新潟デビューとなったGK武田洋平が前に弾くと、FW大前元紀のシュートを一度は武田が防ぐも、こぼれ球を再び大前が押し込み、先制点を奪った。

 2戦合計1-3と突き放された新潟だったが、ここから怒涛の反撃を見せた。前半39分、左サイドを突破したMFチョ・ヨンチョルのマイナスの折り返しをFWブルーノ・ロペスが左足で流し込み、同点。1-1、2戦合計2-3と追い上げ、いい流れで後半に折り返した。

 清水は後半開始から小野に代えてMFフレドリック・ユングベリを投入するも新潟の攻勢を抑えられない。新潟は後半10分、DF鈴木大輔のロングフィードを右サイドで受けたFWミシェウがゴール前にクロス。GK山本海人が前に弾いたボールをMF田中亜土夢が押し込み、2-1と逆転し、2試合合計でも3-3の同点に追い付いた。

 これで完全に新潟が勢い付いた。得点から3分後の後半13分、「この試合にはもう1点必要だった」と虎視眈々とゴールを狙っていたミシェウ。左サイドでチョからパスを受けたDF酒井高徳がゴール前に低く鋭いパスを入れると、DF平岡康裕に当たってこぼれたボールを素早く押し込んだ。

 2戦合計4-3とする逆転弾を決めたミシェウは試合後のインタビューで「勝負を決める3点目を取れてよかった。自分にとっても、チームにとっても大きかった」と胸を張る。ナビスコ杯でクラブ初の8強入りを決めるだけでなく、8月6日のJ1清水戦(4-0)を最後に約2ヵ月近く遠ざかっていた白星。「苦しい時期が続いたけど、みんなで何とかしようという気持ちが今日の結果に出たと思う。チームみんなで勝ち取った、いい勝利だと思う」。リーグ戦は7試合未勝利で降格圏まで勝ち点2差の15位に後退。熾烈さを増すJ1残留争いで生き残るためにも、きっかけの勝利となったのは間違いない。


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