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山瀬ロスタイムV弾!川崎F、敗退もホームで2ヵ月ぶり勝利

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[9・28 ナビスコ杯2回戦第2戦 川崎F3-2横浜FM 等々力]

 川崎フロンターレはロスタイム表示の4分を経過していた後半50分に、交代出場のMF山瀬功治が右足ミドルをゴール右上へ叩き込み3-2で逆転勝ち。7月27日のナビスコ杯1回戦の広島戦第1戦以来となるホーム・等々力陸上競技場での白星をもぎ取った。

 14日の第1戦は同じ神奈川県内に本拠を置く横浜FMに屈辱の0-4完敗。ただ必勝を期して臨んだこの日は前半20分にGK杉山力裕がFW大黒将志の放った至近距離からのシュートをビッグセーブしたほか、今季初先発となった33歳DF伊藤宏樹と新人DF實藤友紀のCBコンビ中心に何とかライバルの攻撃を封じようとする。
 
 前半、全体的に球際が緩かったチームは25分に先制されたが、それでも怯まなかった川崎Fは同40分に18歳MF大島僚太がワンツーから中央突破。右サイドへ展開したボールからSB田中裕介がクロスボールを上げると、走りこんだMF田坂祐介が頭で同点ゴールを押し込んだ。

 そして相馬直樹監督が「立ち上がりから集中してゲームに入っていこう」と鼓舞した後半開始からFWジュニーニョ、そして10分にはMF中村憲剛を相次いで投入。2戦合計1-5で準々決勝進出が厳しい状況でも勝利への執念を見せる。19分に再び突き放されてこの日のスコアは1-2となったが、それでも川崎Fは気迫で、勝利への執念で、相手を上回る。

 後半41分、中村がPAの山瀬へ縦パスを入れると、その落としたボールをジュニーニョが右足でゴール左隅へ流し込んで同点。勢いを増したチームは、ロスタイムに生まれた山瀬の劇的ゴールでホームのサポーターに歓喜をもたらした。

 リーグ戦連敗の悪い流れを止められないまま迎えた第1戦の敗戦後、杉山は「自分たち一人ひとりが責任を持って、自分が変えるんだという気持ちをもってやらなければいけない」と語っていたが、その言葉どおり「変えるんだ」の姿勢を貫いて得た勝利。2戦合計3-6で敗れてナビスコ杯からの敗退こそ決まったが、川崎Fはこの日の劇的勝利をリーグ戦へつなげる。


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