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浦和・デスポトビッチが2発、リーグ戦初ゴールに弾み!指揮官「この先10点くらい取ってくれる」

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[9.28 ナビスコ杯2回戦第2戦 大宮1-2浦和 NACK]

 浦和レッズが大宮を2-1で下し、第1戦の2-0に続く2戦2勝で準々決勝進出を決めた。セルビア代表FWデスポトビッチが前半23分までで2得点を決める活躍を見せ、ナビスコ杯の勝ち抜きに加えて週末のリーグ戦に向け、一部主力を休ませることに“貢献”した。

 前半6分、PA右でMF山田直輝のパスから右足できっちりと先制点を決めると、同23分にはFW原口元気のスルーパスに、PA右で反応して右足で2-0とする一発を決めた。助っ人FWは「元気と直輝に感謝したい。お膳立てのお陰でゴールが生まれた。信頼して使ってくれた監督に、ゴールで応えられて良かった」と笑顔を見せた。

 そして、「日本に来日して、いろいろとチームメートに溶け込めやすいようにしてもらったが、なかなかゴールという結果が出ていなかった。自分自身、苦しい思いをしていた。これでチャラになったとは思わないけど、感謝の気持ちを表したい」とコメントした。

 今夏に、中東移籍したエジミウソンと入れ替わる形で加入した。セルビア代表とあって期待されたが、リーグ戦は未だ無得点(ナビス杯は1得点)で、最近のリーグ戦は3試合連続で途中出場と悔しい思いをしていた。そんな中、ナビスコ杯で、先発9人を入れ替えていた大宮とはいえ、ゴール量産のきっかけになる来日初の複数得点といえる。

 アシストした原口は「吹っ切れてくれて、Jリーグで(ゴールを)取ってくれたら助かる」とハッパをかけた。ペトロビッチ監督も「ランコが2点取ったことはうれしい。この先のリーグ戦で10点くらい取ってくれると思う」と期待を寄せる。デスポトビッチは「自分の限界まで、全力を尽くしてやりたい。それがゴールにつながったり、チームの勝ちにつながるようにしたい」と気合を入れ直した。

 2003年以来2度目のナビスコ杯制覇に向けてまた一つ、関門をクリアした形だが、14位と残留争いをしてしまっているリーグ戦が大事になる。助っ人のこの日の2ゴールは、今後のあらゆる公式戦での爆発のきっかけになるかもしれない。

(取材・文 近藤安弘)

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