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中2日の磐田が前田弾で追い付く、故障から復帰の金園が大仕事

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[10.1 J1第28節 山形1-1磐田 NDスタ]

 中2日の過密日程を跳ね返した。ジュビロ磐田は前半3分に先制点を許したが、FW前田遼一の今季11得点目で1-1ドロー。28日にナビスコ杯2回戦第2戦・仙台戦(3-0)があったため、中7日の山形に対し、中2日と、日程面では明らかに不利だったが、追い付いてのドローで勝ち点1を分け合い、柳下正明監督も「スケジュールを考えた中で、アウェーで勝ち点1を取れたことをよしとして、次の試合の準備をしたい」と納得の表情を見せていた。

 流れを変えたのはルーキーだった。ナビスコ杯の仙台戦に途中出場し、負傷から公式戦5試合ぶりの復帰を果たしていたFW金園英学が後半8分にピッチに入る。すると、その4分後、DF駒野友一の右クロスを前田がスルーし、PA手前でDFを背負った状態の金園がワンタッチで落とし、スペースに走り込んだ前田が左足を振り抜いた。豪快なミドルシュートがゴールネットに突き刺さり、1-1。2トップの鮮やかな連係で同点ゴールを奪った。

 柳下監督が試合後のインタビューで「金園が入ってからチームとしていいリズムでできていた」と振り返ったとおり、リーグ戦では4試合ぶりの復帰となった金園が攻撃を活性化させた。後半40分にはMF小林裕紀の右クロスをゴールに背を向けた状態でヒールキック。相手の意表を突くシュートは惜しくも左ポストを弾き、逆転はできなかったが、厳しい日程の中、勝ち点1をもぎ取った。

 2試合ぶりのゴールを決めた前田は故障から復帰後、これで4戦3発。今季通算11得点とし、3年連続の得点王へ追い上げ態勢に入っている。チームを牽引するエースの完全復活。金園とのコンビネーションも冴え、今後のゴール量産、さらには日本代表復帰も予感させた。

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