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[MOM481]千葉MF青木亮太(1年、流通経済大柏)_技ありループで決勝弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 山口国体少年男子準々決勝 東京0-1千葉 山口きらら博記念公園]

 勝利を喜ぶチームメートやコーチングスタッフがヒーローに「あれ、狙った?」と聞いてきていた。千葉MF青木亮太(流通経済大柏)が決めた前半7分の決勝ゴールについてだ。FW宮澤弘とのパス交換から右サイドでDFを外した背番号7は、右コーナーの左後方から中央へクロスを上げるかのように映った。

 ただ青木の選択肢はシュート。「(GKが)前に出ていたんで。頭の上を越えればどこでもいいと思った」とGKの頭上を越すイメージで右足を振りぬく。緩やかな弧を描いたボールはGKの頭上を射抜き、そのままゴール左サイドネットへと吸い込まれた。「めっちゃうれしかった」というMFは右コーナー目掛けて歓喜のダイブ。これに続いてダイビングしてくるチームメートから祝福された青木は喜びを爆発させていた。

 U-15日本代表にも名を連ねる注目のMF。この日も足技と巧みな身のこなしで相手の逆を取るドリブルを武器に再三チャンスをつくった。セットプレーやクロスの精度はやや低かったが、それでもこれまで何度か決めているという狙い通りの、そして技ありゴールでチームを4強へ導いた。

「準決勝、決勝も自分の力を発揮して勝ちたい」と青木。関東予選で敗れている東京とのライバル対決に「冷静になれない面があった」と振り返ったが、闘争心、抜け目のなさで前回王者を沈めた青木は、広島との次戦も試合を決める役割を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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