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4戦13失点で公式戦4連敗…横浜FMは2点リード守れず逆転負け

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[10.5 ナビスコ杯準々決勝 鹿島3-2(延長)横浜FM カシマ]

 横浜F・マリノスの守備崩壊が止まらない。この日は前半11分までに2点を先行しながら、3失点の逆転負け。準々決勝での敗退が決まり、悪夢の公式戦4連敗となった。

「4連敗して、切り替えると言っても切り替えられないけど……。試合は近いので頑張らないといけない」。GK飯倉大樹は声を落とす。計13失点で4連敗。この日は延長戦を含めてだったが、4試合連続で3失点以上を喫している。「ここ最近、点を取られて負けているし、失点したら雰囲気も……。それを断ち切るのがGKの仕事だし、点を取られているのは申し訳ない」とうなだれた。

 2-0で折り返した後半4分の失点で浮き足立った。まだリードしているのは横浜FMだったが、ピッチ上の雰囲気は一変。鹿島の猛攻にさらされた。DF小林祐三は「(後半立ち上がりの)5分以内だったと思うし、セットプレーの崩れで、あれが一番取られちゃいけない形。あれがなかったら守備のリズムが出てきていたかもしれない。いいリズムで守ってカウンターというのが出かかっていた。それができなくなった」と唇を噛む。

 日本代表で不在のDF栗原勇蔵に代わり公式戦3試合ぶりの先発となったDF青山直晃は「(自分の)アピールもできず、結果も出せずに終わった。もう1点欲しかったし、セットプレーのチャンスもあった。後ろが踏ん張り切れなかった」と責任を痛感していた。「2-0が一番危ないのは分かっていた。1点取られても落ち着いてやろうと思っていたけど……。(1-2になって)嫌な空気になったけど、あそこで勝ち切る力がないと。失点も多いし、切り替えてやっていくしかない」。リーグ戦では首位と勝ち点6差に引き離され、ナビスコ杯のタイトルも消滅。シーズン終盤に入って自慢の堅守が崩れているのは大きな不安材料だが、残り6試合となったリーグ戦での逆転Vに望みをつなぐためにも、まずは12日の天皇杯2回戦・カマタマーレ讃岐戦できっかけをつかみたい。

(取材・文 西山紘平)

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