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「松さんの思いはみんなの心の中にある」 松本山雅が横浜FCを撃破し3回戦へ

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[10.8 天皇杯2回戦 横浜FC0-2松本山雅 松本球]

 JFLの松本山雅FCが横浜FCに2-0で勝利し、天皇杯3回戦へ駒を進めた。08年には湘南(J2)、09年には浦和(J1)を天皇杯で下した松本山雅にとって、今回が3度目のJクラブ勢撃破。8月に心筋梗塞で急逝した元日本代表DF松田直樹さんに捧げる金星となった。11月16日には過去最高記録タイの4回戦進出を目指して、新潟と富山新庄クラブの勝者と戦う。

 試合後のテレビインタビューで先制点を決めたFW片山真人は「挑戦者という気持ちで試合に臨んで、きょうは完勝だったと思う。松さんの思いはみんなの心の中にあるし、そういうプレーができたと思う」と胸を張った。

 試合が動いたのは後半だった。後半8分、MF大橋正博のロングボールをPA内左で横浜FCのDF荒堀謙次がヘディングでクリア。このこぼれが逆サイドゴール前でフリーの片山の元へ。「いいところにこぼれてきてくれたので、何も考えずに無心で打った」という胸トラップから右足で放ったシュートはゴールネットへ吸い込まれ、松本山雅が先制に成功した。

 このゴールで勢いづくと、さらに2分後の後半10分、ロングボールに抜け出して右サイドから走り込んだFW船山貴之がPA内でDF朴台洪に倒されてPKを獲得。船山が右足で狙ったグラウンダーのシュートはゴール左隅へ決まった。2点のリードを奪った松本山雅は最後まで攻めの姿勢を崩すことなく攻め続ける。そして2-0のまま試合は終了。Jクラブ相手に金星を挙げ、3回戦進出を決めた。

 試合後、松本山雅の加藤善之監督は「勝ちにこだわってやれと選手に言ったが、いい内容でいい結果のゲームができたことが良かった」と笑顔で話した。

 対する横浜FCは、JFL勢を相手に悔しい敗戦となってしまった。ブラジル人トリオのMFカイオ、FWエデル、FWフランサが初めて先発に顔を揃えたがシュート数でも相手を下回り、なかなかチャンスをつくることさえできなかった。前半25分過ぎにはカイオを前線に上げ、フランサとの2トップへ変更するもゴールは遠く。2点のビハインドで迎えた後半25分にはDF宮崎智彦に代えて、FW三浦知良を投入。MF野崎陽介をSBに下げた。しかし“キングカズ”投入でも流れを変えることはできず。0-2の零封負けを喫してしまった。


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