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甲府はヒヤヒヤ白星、JFLの町田に苦しめられ、指揮官「幸運も重なって…」

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[10.8 天皇杯2回戦 甲府2-1町田 中銀スタ]

 ヴァンフォーレ甲府はジャイアントキリングを狙うJFLの町田ゼルビアを2-1で退けた。リーグ戦では16位とJ2降格圏にいるが、FWハーフナー・マイクが不在の中、何とかJ1の面目を保った。

 前半6分にDF内山俊彦がMFパウリーニョのパスを受けてドリブルで抜け出し左足で先制弾を決めると、同36分には、今度はパウリーニョが内山のパスからドリブルで突破し、左足を一閃。いい時間帯に2-0とリードを広げてみせた。

 しかし、その後は町田ゼルビアがリズムを握る展開となった。もともと攻撃サッカーを標榜する町田だけあって、前半から引いて守るのではなく、ガチンコの攻め合いを見せた。だからこそ、ショートカウンターで甲府がリードを奪ったわけだが、後半は中盤でのショートパスを多用する町田が、ボール支配率を含めて内容の良いサッカーを披露した。

 そして後半6分、町田はFWドラガン・ディミッチのパスからMF鈴木崇文が抜け出し、ドリブルから左足を一閃。1点を返すことに成功する。その後も町田が主導権を握り、どちらがJ1かわからない試合運びを見せた。甲府は守勢一方で、苦しい戦いを強いられた。

 だが町田は、ゴールまであと一歩届かなかった。終盤にはポスト直撃のシュートが生まれるなど、もう少しのところまで追い詰めたが、甲府が何とか逃げ切った形だ。スポーツニッポンweb版によると、甲府の佐久間悟監督は「幸運も重なって失点することはなかった。内容は決して満足できるものではない」と嘆いていたという。

 町田にとっては、前半の2失点がなければ、というところだが、多くのチームが格上相手に引いて守ることが多い中、町田は前から積極的に仕掛けた。来季のJ2昇格に向けて手応えを得られる一戦でもあった。甲府は何とか逃げ切った形だが、白星はJ1残留に向けて何よりの良薬。今後に活かすしかない。


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