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俊輔投入で逆転!!公式戦4連敗中の横浜FMは冷や汗突破

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[10.12 天皇杯2回戦 横浜FM3-1カマタマーレ讃岐 ニッパ球]

 横浜F・マリノスが残り4分からの逆転勝利で、冷や汗をかきながら初戦を突破した。公式戦の連敗は4でストップ。リーグ戦も3試合勝利なし(1分2敗)で優勝争いから一歩後退する中、格下相手に何とか踏みとどまり、木村和司監督も「もし負けてたら、リーグ戦も危なかったかなという気がした。勝って良かった」と安堵の表情を浮かべていた。

 後半33分、JFLのカマタマーレ讃岐がFW石田英之のゴールで先制した。横浜FMは直後の同34分から負傷明けのMF中村俊輔が途中出場。8月24日のC大阪戦で左膝内側側副靭帯を損傷した司令塔が公式戦9試合ぶりの復帰を果たし、鮮やかな逆転勝利に導いた。

 後半41分、MF兵藤慎剛のゴールで1-1の同点に追い付くと、同43分に中村の右クロスをFW小野裕二が頭で折り返し、MF谷口博之がヘディングで勝ち越しゴール。ロスタイムにも中村が起点となり、谷口の折り返しからFW大黒将志がダメ押しゴールを決めた。

「最後は(中村)俊輔が入って流れが大きく変わった」。そう感謝した指揮官は「まだまだコンディションが悪いけど、決定的な仕事をするし、リズムを一気に変えてくれる。あのへんはさすが。ただ、もっと若い選手が出てこないと」と言った。

 4戦13失点で公式戦4連敗を喫し、迎えたこの試合はGK榎本哲也が昨年4月14日のナビスコ杯・磐田戦以来、約1年半ぶりの公式戦出場を果たした。中盤ではMF狩野健太が9月10日のJ1福岡戦以来、公式戦7試合ぶりの先発。流れを変えるべく、メンバーも入れ替えたが、思わぬ苦戦を強いられた。

 クラブによると、谷口は「連敗したのは、チーム全体が自信をなくしているところもあったから。その中で、90分でしっかり勝てたのは良かった」とコメント。リーグ戦は残り6試合で首位・G大阪と勝ち点6差。俊輔の復帰とともに飾った1勝をきっかけに、逆転優勝へもう一度流れを引き戻したい。


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