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横浜FMは大黒が先制弾も広島に追いつかれ、痛い引き分け

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[10.15 J1第29節 横浜FM1-1広島 日産ス]

 逆転優勝へ向けて負けられない横浜F・マリノスだったが、FW大黒将志のゴールで先制したものの失点を喫し、1-1で引き分けた。勝ち点1を手に入れ、暫定ながら4位をキープしたが、失った勝ち点2は大きい。

 12日に行われた天皇杯2回戦・カマタマーレ讃岐戦(3-1)で、公式戦6試合ぶりの白星を手にした横浜FMだったが、その勢いを継続させることはできなかった。讃岐戦で途中出場し公式戦9試合ぶりの復帰を果たしたMF中村俊輔は、この日もベンチスタート。中盤ではMF天野貴史が先発した。

 前半は果敢な守備で、相手に自由な展開を許さず、試合の主導権を奪った。しかし攻撃では、ゴール前でのシュート精度を欠き、1点が奪えない。こう着した状況が続いた。前半42分には、DF栗原勇蔵の前線へのロングボールにDF金井貢史が抜け出す。しかしPA内でトラップの際にハンドの判定。シュートまで持ち込めなかった。前半を0-0で折り返した。

 後半15分にはピンチを迎え、PA外右からMF森崎浩司のFKがクロスバーを直撃。跳ね返りがゴール前にこぼれたが、DF中澤佑二が頭でクリア。なんとか失点を防いだ。流れを変えるべく、後半18分には天野に代えて、中村を投入した。すると同30分、中央でボールキープした谷口が右サイドへ展開。DF小林祐三の右クロスにMF兵藤慎剛が合わせて、ヘディングシュート。これをゴール前の大黒が押し込み、先制点を奪った。

 このゴールで逃げ切りたい横浜FMだったが、後半42分に右サイドから崩され、最後はFWムジリにシュートを決められた。勝ち越しを狙い、後半43分には大黒に代えて、FW渡邉千真。終了間際のロスタイム2分には、MF小椋祥平に代えて、DFキム・クナンをピッチへ送った。しかし2点目を奪うことはできず。1-1で引き分けた。

 試合後、クラブによると木村和司監督は「引き分けたことは悔しいけど、選手たちは、この中2日で本当によくやってくれた。割と狙いどおりのサッカーができて、あれだけ広島の攻撃を抑えたのも、悪くなかったというよりは、良かったと思う」とコメント。しかし、勝ち越しゴールが奪えなかったことについては、「ただ2点以上入れないと勝てないということでしょう。そこに尽きる」と唇を噛んだ。

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