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仙台は「レベルの高い勝ち点1」も4位と勝ち点3差に

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[11.3 J1第31節 仙台0-0広島 ユアスタ]

 5位のベガルタ仙台はサンフレッチェ広島とスコアレスドロー。仙台は8月20日の名古屋戦から続けている連続無敗を10へ伸ばしたものの、この日勝利した4位・横浜F・マリノスとの勝ち点差は3へ広がった。

 前半41分にMF富田晋伍が太ももの負傷で途中交代してしまうアクシデント。また立ち上がりからボールを支配される時間の長かった仙台だったが、それでも広島に得点を許さない。後半3分には広島MF高萩洋次郎にゴール至近距離から決定的なシュートを打たれ、27分にも左CKから高萩に決定的なシュートを放たれた。ただGK{林卓人}}が左足一本でビッグセーブしたほか、ディフェンス陣がセカンドボールに素早く反応してゴール前のこぼれ球を相手に押し込ませない。

 集中力の戦った守備によって、相手が落ち着いてシュートまで持ち込むような場面はほぼなかった。出場停止のDFチョ・ビョングクに代わって先発したCB渡辺広大や、富田に代わって前半途中からピッチに入ったMF松下年宏がしっかりとチームに順応。堅守に穴をつくらなかった。

 ただ勝ちきることはできなかった。前半36分にMF梁勇基の右クロスをMF角田誠が合わせたほか、後半8分にはSB朴柱成の左クロスをPAのFW赤嶺真吾が落としてMF梁勇基が決定的な右足シュート。MF関口訓充が両ワイドから仕掛けて中央にFW太田吉彰がゴール前へ飛び込む場面もあった。そして後半31分にはショートカウンターから赤嶺が出したスルーパスに梁勇基が走りこむ。ただ大当たりだった広島GK西川周作の好守の前に無得点。13本のシュートも1点を奪うことができなかった。

 だが、試合を支配されながらも勝ち点1を死守した手倉森誠監督は試合後のインタビューで「非常にレベルの高いゲームができた。『きょうの勝ち点1はレベルが高い勝ち点1だ』と(選手たちに)話した」と納得の表情。そして相手の分厚い攻撃にも落ち着いて対処していた守備面について「今年やってきた守備と言うところを表現できた」と手ごたえを口にしていた。

 まだまだ満足はできない。今季2度目の10戦連続無敗で5位につけているチームの目標はまだ上へ行くこと。指揮官は「ひとつ上のマリノスを追い抜くことだけを考えてやろうという話をした。もっと上を目指してやろうと。(天皇杯を含めて)ACLを意識して残り試合をやりたい」。残り3試合、そして天皇杯もACL出場権獲得にこだわる。

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