beacon

広島は「チャンスとゴールの割合以外は満足」の90分間に

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.3 J1第31節 仙台0-0広島 ユアスタ]

 8位のサンフレッチェ広島はすでにJ1残留が決まりモチベーション維持の難しい試合だった。それでもペトロヴィッチ監督が「『1ポイント取れば優勝する、1ポイント失えば降格するという設定でやろう』と言っていた。(5位の)仙台が我々より8ポイント多いことは分からないゲームであった。選手たちは立ち上がりから落ち着いてゲームコントロールしてくれた。我々は残り3試合もいいゲームができると確信している」と試合後のインタビューで喜んでいたように、スコアレスドローに終わったものの、広島にとっては内容の充実した90分間だった。

 立ち上がりから高いポゼッションを示していた広島は前半6分、FW佐藤寿人の左足シュートがゴールを襲い、同30分には右サイドのMFミキッチの股抜きパスに走りこんだMF高萩洋次郎が左足で合わせる。後半3分には高萩のループパスから右サイドを突いた佐藤の折り返しを、高萩が決定的な右足シュート。また27分にはMF森崎浩司の左CKに高萩がフリーで飛び込んだ。停滞した時間帯もあったが、ボールを持って主導権を握り、決定機も作り続けた。

 またディフェンス面ではGK西川周作が前半36分の大ピンチをビッグセーブで防ぐなど好反応でゴールを守れば、DF水本裕貴が仙台FW柳沢敦に自由なプレーをさせずに3試合ぶりの無失点で試合を終えた。

 攻守に内容のよかったチームについては指揮官も笑顔。ただ「きょうは4回、5回と決定的なシーンがあった。チャンスの数とゴールの割合以外は満足している」。残り試合で広島はこの日同様のゲーム内容を演じ、そしてこの日唯一欠けていたゴールを加える。

TOP